この記事の監修者
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com
朝晩の気温差が激しい初秋には、血圧の変動が起きたり、一日中眠たかったり、だるかったり、体調を崩しやすいです。体調管理の難しい時には、メリハリのある生活を心がけながら美味しくて身体に嬉しい手作りドリンクをおすすめします。
今回は、ホットにしたり、氷水で割ったり、炭酸で割ってジンジャーエールにもできる手作りジンジャーエールシロップのレシピや効能についてご紹介します。
生姜シロップを作っておくと一年中重宝しますよ。
手作りジンジャーエール「生姜」の効果
生姜は古くから、さまざまな漢方薬の素材として取り入れられてきました。 現在も病院やクリニックで処方される漢方薬のうち、7割以上に「生姜」「乾姜」と呼ばれる生姜が配合されています。
生姜には体を温めて冷えを取り除く作用と、体内の余分な水分を取り除く働きがありますので、生姜の入ったものを飲めば、体がぽかぽかと血行がよくなり新陳代謝が促されます。
生姜の独特の辛味と香りの成分は、優れた薬効を持っています。辛味の成分は、ジンゲロンとショウガオール、独特な香りは、シネオール、ジンギロベールなどの精油成分です。
これらの成分は、唾液の分泌をよくして食欲増進や発汗作用保湿作用があるので、風邪の初期にぴったりなのです。また胃液の分泌を良くして消化を助ける働きや、内臓の働きを活発化し、体調を整える効果があります。
生姜は生と加熱で使い分けが必要?
体を温める作用があるといわれる生姜ですが、実は生と加熱・乾燥された生姜では温める部位に違いがあるのです。
生の生姜の皮近くに豊富に含まれているジンゲロールは、体の末端を温める働きをします。一方で、加熱・乾燥をさせることでジンゲロールの一部がショウガオールに変化するのですが、このショウガオールは体を深部から温めてくれる働きを期待できるのです。
そのため、冷え性にお悩みの方が、生姜を取り入れるという時には、生ではなく、加熱もしくは乾燥させて生姜を使用する方がおすすめなのです。
冷房のきいた部屋に長時間いたり、冷たい飲み物や食べ物を摂ることが多い夏には、身体の芯が冷えがちで胃腸も弱くなり夏バテの原因にもなりますが、生姜の効果は嬉しいですね。
さらに、生姜は、抗菌作用、抗炎症作用がありますから、喉の痛みや咳を鎮めたり熱を下げる作用もあります。しかし、生姜は胃を刺激しますので胃があれやすい人は、摂りすぎに注意しましょう。
手作りジンジャーエールシロップのレシピ
材料
- 生姜 300g
- お好みの砂糖 300g
- 水(カップ1)200ml
◎生姜と砂糖は同量であればOK。お好きな量で調整しましょう。
※今回の写真は半量の分量です。
作り方
① 煮沸消毒した瓶を準備します。
② 生姜は50℃洗いをする。生姜を5~6分浸けて、表面をこすり洗いする。
- 50℃洗いはできなくても大丈夫です。ただし、ちょっと一手間することで、美味しさがアップするのでおすすめです。
- ブレンダーを加熱前にしてしまうと、加熱の時に焦げやすくなる原因となるので、加熱後にしましょう。
- シナモンやクローブ、カルダモンなどスパイスをお持ちの方は、加熱前に入れてあげると、また違った風味のジンジャーシロップになりますよ。
- ジンジャーシロップは、水や白湯、炭酸水(無糖)、お酒などお好みのもので割ってから飲んであげるとよいでしょう。
マイジンジャーエールシロップでジンジャーエールを楽しもう
ジンジャーシロップはどの砂糖を使用するのかスパイスを使用するのかでも、また違った風味を楽しむことができます。いろいろなジンジャーシロップを作ってみて、あなた好みのジンジャーエールを探してみるのもおすすめですよ。
この記事の執筆者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]
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