キウイ

手作り酵素|栄養素がぎっしり!キウイ酵素の作り方

1年中手軽に手にすることができる果物のひとつに「キウイフルーツ」があります。キウイはあまり知られていませんが、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。

もちろん生で食べるのがおすすめですが、毎回生では飽きてしまう人も多いかもしれません。

そこで今回は、保存性を高めていろいろな活用方法ができるキウイの手作り酵素の作り方についてご紹介します。

キウイを食べるメリットとは

キウイ

手のひらサイズの小ぶりなキウイですが、実は私たちにとって必要な栄養素が豊富に含まれているのです。

キウイに含まれているビタミンCの量は、フルーツの中でもトップクラスです。ビタミンCは、肌の老化や病気の原因と呼ばれている活性酸素を取り除くのをサポートしてくれます。現代人は酸化に偏りがちな生活をしている人が多いので、抗酸化作用の強いビタミンCが豊富に含まれているキウイは積極的に取り入れてもらいたいフルーツのひとつです。同じく抗酸化力が高いビタミンEが豊富なのも特徴です。ビタミンCは加熱に弱いので、生で取り入れることができるフルーツ酵素は、ビタミンCを取り入れるためにもおすすめですよ。

アボカドやバナナ、メロンなど他にもカリウムを豊富に含むフルーツはありますが、キウイもカリウムを豊富に含んでいます。私たちの体の60%以上は水分でできていますが、カリウムはこの水分調整をする上で欠かすことができない栄養素のひとつです。過剰摂取し過ぎたナトリウムを排出することで、血圧を調整したり、体にとって不要なものを排出するサポートをしたりすることで、女性のお悩みの上位にもランクインするむくみ解消にも働きかけます

食物繊維は腸内環境を整えるために活躍する栄養素であり、不溶性と水溶性の2種類に分類されます。この2種類の食物繊維は、どちらか片方を摂取すればよいというわけではありません。両方ともをバランスよく摂取することで、腸内環境を整えてくれるのです。その黄金バランスは、「不溶性:水溶性=2:1」。キウイはこの黄金バランス「不溶性:水溶性=2:1」で食物繊維を含んでいるフルーツなのです。そのため、便秘の改善にもおすすめです。

完熟してないキウイでもOK

キウイ

フルーツ酵素の作り方はシンプルだからこそ、美味しいキウイを選んで仕込んであげることがおすすめです。

キウイ酵素を仕込む場合とき、糖と一緒に発酵させるため、そのままでは甘みが少なくて食べにくいキウイを使用してあげるのもよいでしょう。

また、通常は、固い場合は追熟させて甘くなってから食べるフルーツです。しかし、キウイ酵素は仕込んでから約1週間かけて発酵させます。そのため、購入した時にちょっと固いかなという場合にも、追熟させることなくすぐに仕込むことができるのも嬉しいポイントです。

基本、キウイ酵素に限らず、フルーツ酵素を仕込む時には、フルーツの栄養を丸ごといただくという意味でも皮ごと仕込むことをおすすめします。ただし、これは無農薬のものが手に入る場合がよいでしょう。(もしくは、減農薬など限りなく農薬を使用していないものを50℃洗いや農薬落としなどをすることで使用するのがよいです。)

皮ごと使う理由は、皮と実の間に1番栄養素を豊富に含んでいることが多いためです。キウイももちろん、皮ごと仕込んでもよいでしょう。

キウイは小さな産毛がしっかりとついています。この産毛は、最終的にキウイ酵素ができあがった際、濾しても取り除くことができないことが多いです。そのため、皮ごと丸ごと仕込むと飲んだ時に舌触りが悪くなったり、雑味として感じてしまうことがあります。
皮ごと仕込むか、皮を剥いて仕込むかは、お好みで選ぶとよいでしょう。今回のレシピは皮を剥いて仕込んでいます。

キウイ酵素を作るための準備

キウイ酵素

手作りの酵素を作るためには、しっかりとした準備が必要です。作る際のポイントや、あったら便利な器具をまとめましたので一読してから作ってくださいね!

キウイの手作り酵素のポイント

素材と白砂糖の比率は「1:1.1」

砂糖は、果物や野菜に混ぜて素材の水分と酵素を溶け出させます。また、酵母菌などの発酵菌の餌になり酵素を作り出します。安定した発酵状態を保つためには白砂糖がおすすめです。分量は野菜や果物の1.1倍です。

例)材料の重量が正味で500gならば、白砂糖が550gです。(1:1.1)

安定した発酵状態を保つために白砂糖を使用します。白砂糖に含まれるショ糖は発酵の過程でブドウ糖と果糖に分解されますので、カルシウムを消耗するような「白砂糖の害」は残りません。ご家庭で作る場合は失敗しにくい白砂糖がおすすめです。白砂糖を大量に使用することに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、特に初めての場合には、未精製の甘味を使用すると上手く発酵させることができずに、失敗してしまう原因にもなってしまうので、注意が必要です。慣れてきたら、てんさい糖やきび糖、はちみつなどを使用してみるのもよいでしょう。市販のジュースは人工甘味料が使用されていることも多いです。それを飲むことに比べると、手作り酵素シロップを使用したジュースの方が断然おすすめです。

素材はできれば無農薬で品質の良いものを使う

素材はできれば無農薬で品質の良いもの使ってください。素材の皮や種を除いて正味でグラムを測りますが、今回は皮付きの河内晩柑(かわちばんかん)をそのまま使います。

キウイの手作り酵素を作る時、あったら便利な器具

あったら便利な器具

ガラスの容器(仕込み容器)

キウイ酵素

仕込み容器は中の様子が見れるガラスの容器がおすすめです(プラスチックやほうろうの容器でも使えます)。素材の3~4倍の大きさがおすすめ。

容器の大きさは、素材が500gだったら2~3リットル用。

水切りざる

野菜や果物などの材料を洗って水切りしたり、出来上がった酵素をこすのに便利です。

ガーゼ

出来上がった酵素の不純物を取り除くために便利。さらしや目の細かいネットなどでもOK。

キウイの手作り酵素の作り方

キウイ酵素

お待たせしました。さあ、それではキウイを使った手作り酵素の作り方の紹介です!皮ごと仕込むか、皮を剥いて仕込むかは、お好みで選ぶとよいと思います。今回のレシピは皮を剥いて仕込んでいます。

材料2つ

  • キウイ 300g(グリーンでもイエローでも可能)
  • 砂糖 330g(お好みの糖で可能)
素材と白砂糖の比率は「1:1.1」

【作り方】
キウイを2~3分、50℃のお湯に漬け込んで50℃洗いします。取り出したら冷水にとって冷やします。表面を少しこすり洗いする。(特に、無農薬でないものを皮のまま使用する場合、おこなうことをおすすめします。)できる場合だけで大丈夫です。

キウイ酵素

キウイは皮を剥いて、小さくカットする。

キウイは回しながら包丁でヘタの周りに切れ込みを入れてから、ヘタをもって回してあげると、ヘタと芯が綺麗に取れますよ。そして、反対方向も切り落としましょう。ただし、キウイは皮と実の間に栄養がいっぱいあるので、気にならなければ、皮ごと使用するのもよいでしょう。

キウイ酵素
キウイ酵素
キウイ酵素
キウイ酵素

用意した砂糖の3分の1を瓶の底へ入れる。その上にカットしたキウイを半分入れる。その上に砂糖3分の1を入れて、残りのキウイを入れる。最後に残りの砂糖を入れる。

素材と砂糖の層になるように交互に入れてください。最後は砂糖で素材を覆い隠すように表面を覆います。回数は仕込む量と瓶の大きさで、細かく増やしても大丈夫です。
キウイ酵素
キウイ酵素
キウイ酵素
キウイ酵素

直射日光が当たらないところに置く。ふたは完全に密閉しない。半日程で下の方に砂糖が溶け出すので、このタイミングで底から素手で混ぜる。

手の常在菌が発酵を促します。手は石けんを使わず流水でよく洗い、水気を切って素手で混ぜてくださいね。
キウイ酵素

1週間ほど毎日混ぜます(1日に2回ぐらい)。素手もしくは木べらなどでしっかりと混ぜましょう。

目安は発酵して泡がシュワシュワ出るまで。
キウイ酵素
キウイ酵素

ざるで自然にこします。保存瓶に入れたらできあがり。

へらなど強く押したりせずに、ざるで自然に濾します。舌触りをよくしたい場合には、ガーゼでさらに不純物を除いてあげるのもよいでしょう。
キウイ酵素
キウイ酵素

キウイ酵素

キウイ酵素の保存方法

キウイ酵素

清潔な瓶に入れて冷蔵保存をすると、1年以上大丈夫のようです。しかし、なるべく3~4ヶ月で使い切るようにしてあげる方が美味しく食べられますよ。

特に、冷暗所での保存の場合は、発酵が止まらずに発酵し続けます。密閉しないで保管するようにしましょう。

濾して出てきたキウイは砂糖漬けのような感じになるのでそのままでも食べられますし、料理やお菓子作りにも使ってください。保存は清潔な瓶に入れて冷蔵庫で2~3週間です。

キウイは年中手に入るので、定期的に仕込んであげるのもおすすめです。

キウイ酵素の活用方法

市販のジュースは、人工甘味料やブドウ糖果糖液糖などの異性化糖が含まれているものが多いので、飲んでキレイになれる手作り酵素やスムージーがおすすめです。

キウイ酵素

キウイ酵素は、水や無糖の炭酸水などで割って飲むのがシンプルですが美味しいですよ。

キウイの酸味が効いてる酵素スムージーです生のキウイや濾して出てきたキウイの実をトッピングしてもいいですね。
キウイりんごスムージー生のキウイとリンゴをブレンダーでなめらかにした簡単キウイスムージーも美味しいです。

キウイ

それ以外にも、ヨーグルトやパンケーキなどの甘み漬けのソースとして使用するのもよいでしょう。この時に、一緒に濾したキウイの実も一緒にトッピングもしくはブレンダーで滑らかに攪拌して美味しく食べられます。

キウイには、アクチニジンと呼ばれるタンパク質分解酵素が豊富に含まれています。そのため、実も一緒に併せて、オイルと醤油麴(醤油でも可)などと併せてブレンダーで滑らかにして、ソースにするのも意外とおすすめですよ。(最初は抵抗あるかもしれませんが)。この場合は酵素の働きが止まってしまわないように加熱せずに作りましょう。

便秘にサヨナラそのまま生で食べるイメージが強いキウイですが、キウイ酵素を仕込むことで飲み物として、ソースとして、いろいろな取り入れ方があります。最初は仕込む手間を感じてしまうこともあるかもしれませんが、手作りキウイ酵素で、体の中をすっきっりさせてみてはいかがでしょうか?

 

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この記事の執筆者

管理栄養士-亀崎智子
管理栄養士
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com

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