手軽に酵素を楽しむためには、旬の素材を使った「手作り酵素」がおすすめです。
手作りの酵素を炭酸水で割って酵素ドリンクとして飲んだり、ドレッシングやソースとして使ったり、お菓子作りにも使えます。どんどん酵素を取り入れましょう。酵素を手作りする場合は、まずは一種類の材料から挑戦してみることをおすすめします。
今回は「苺」を使います。それでは、手作り酵素の基本的な作り方をご紹介します!
手作り酵素を作るための準備
1)素材は無農薬で品質の良いものを用意
素材はできれば無農薬で品質の良いもの使ってくださいね。素材の皮や種を除いて正味でグラムを測ります。(今回は苺ですので、へただけを取り除きます。)
2)白砂糖を使う
砂糖を果物や野菜に混ぜて素材の水分と酵素を溶け出させます。砂糖は酵母菌などの発酵菌の餌になり、酵素を作り出します。安定した発酵状態を保つためには白砂糖がおすすめです。分量は野菜や果物の1.1倍です。
白砂糖を使う理由
安定した発酵状態を保つ。白砂糖に含まれるショ糖は発酵の過程でブドウ糖と果糖に分解されますので、カルシウムを消耗するような「白砂糖の害」は残りません。ご家庭で作る場合は失敗しにくい白砂糖がおすすめです。慣れてきたら、てんさい糖などもおすすめ!
3)仕込み容器
仕込み容器は中の様子が見られるガラスの容器がおすすめです。容器の容量は素材の3~4倍程度。素材が500gだったら2~3リットルの容器を用意してください(プラスチックやほうろうの容器でも可)
4)水切りざる
ざるを用意してください。野菜や果物などの材料を洗って水切りしたり、出来上がった酵素を濾すのに便利です。
5)ガーゼ(濾し用)
ガーゼを用意してください。出来上がった酵素の不純物を取り除くのに便利です。さらしや目の細かいネットなどでもOK。
手作り苺酵素の作り方
準備ができたらさっそく作っていきましょう!

ポイントは、素材と白砂糖の比率が1:1.1になるようにすることです!
苺の酵素だったら、苺のへたを取り除いて使う苺の重量が正味で500g、白砂糖が550gです。(1:1.1)
1)へたを除いた苺500gを用意し、よく洗い水気を切る
2)苺はすべて半分に切る
3)用意した砂糖3分の1を瓶の底へ入れ、その上に苺を半分入れる
4)その上に砂糖を入れて、残りの苺を入れ、最後に残りの砂糖を入れる
★苺と砂糖が層になるように交互に。最後は砂糖で苺を覆い隠すように。
5)直射日光が当たらないところに置く
★ふたは完全に密閉しないでください。
6)半日経つと苺の水分で砂糖が溶け出す。この時に底から手で混ぜる
★手はよく洗い水気を切って混ぜてください。
7)一日に一回、しっかりと砂糖が溶けるまで混ぜる

8)2日後ぐらいで砂糖が全て溶け、4日後ぐらいから発酵していきます
9)泡がぶくぶくになるまで一週間待ちます
10)ざるとガーゼで濾して出来上がり
★へらなどで押したりせずに自然に濾します。そしてガーゼでさらに濾して不純物を除きます。
保存方法
びんは密閉せずに、冷暗所や冷蔵庫へ。保存は1年以上大丈夫ですが、3~4ヶ月で使い切るようにしてください。
濾して出てきた食物繊維は砂糖漬けのような感じでそのままでも食べられますし、料理やお菓子作りにも使えます。保存するときはジッパーの袋に入れて冷蔵庫で2~3週間です。
糖分がありますので、一日60mlぐらいを目安に頂きましょう。酵素をジュースにしたり料理に使う場合には熱を加えず常温ですよ。
苺酵素の嬉しい効果は
旬の苺で美肌ときれいな体を目指しましょう。苺の酵素は真っ赤でとっても美味しいです。ビタミンCや水溶性の食物繊維やカリウムなどもいっぱいです。
炭酸水で割ると、暑いときには元気がでそうな一杯に!冷やした紅茶に苺酵素をプラスして苺紅茶も美味しそうです。
パイナップル酵素は代謝を助けるビタミンB1やB2も入っていて、クエン酸もたっぷりなのでダイエットにも期待できそうです。いろいろな素材で酵素を楽しんでみたいですね。