生姜湯

温活におすすめ!生姜湯を上手に活用しよう

この記事の執筆者

管理栄養士-亀崎智子
管理栄養士
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com

温活」のキーワードを耳にすることが多い最近ですが、体を温める食材と聞いて多くの人の頭の中に浮かぶもののひとつが生姜ではないでしょうか?

免疫力アップのためには、温かい体を維持することが実はとても重要です。体温が1℃下がると免疫力が30%低下するといわれています。

生姜は体を温めてくれる成分が豊富に含まれているので、ぜひとも取り入れてもらいたい食材のひとつです。ただし、とりいれ方を間違えてしまうと、体の内からしっかりと温めることができないので注意が必要でもあります。

そこで、今回は体を温めるための生姜の取り入れ方をご紹介します。

生姜は加熱すると温め成分が増える

生姜湯

体を深部から温めてくれる作用があるのが、生姜に含まれているショウガオールという成分です。この成分があることにより、生姜は体を温めてくれるといわれています。

生の生姜に含まれているショウガオールの量は、加熱したものに比べると少ないのです。そのため、生の生姜をそのまま食べても体の内から温めてくれる働きは期待できません。

生の生姜にはジンゲロールという食べた時にピリッと感じる辛みの成分が、皮の近くに豊富に含まれています。このジンゲロールは手足の末端を温める作用はあるものの深部から温める作用はないのです。

しかし、このジンゲロールは加熱すると、その一部がショウガオールに変身します。ショウガオールは体を深部から温めてくれるので、温活目的で取り入れる場合には、特に、ショウガオールを豊富に含む加熱した生姜がおすすめなのです。

手軽に取り入れられる「生姜湯」とは

食品医学研究所 所長 平柳 要先生が提案している「80℃ショウガ」が、生姜を使用して体を温める効果を得たい人にはおすすめです。

体を深部からしっかりと温めることは、代謝のアップにも繋がります。代謝がアップすることで、脂肪が燃えやすくもなります。また、ショウガオールには、体脂肪を燃えやすい状態にしてくれる作用も期待できるのです。そのため、温活だけでなく、ダイエット効果も期待でき、女性には特におすすめなのです。

食品医学研究所 所長 平柳 要先生によると、「80℃で1時間加熱することでショウガオールが10~15%に増えて、3~4時間では40~50%に増えた。」といわれています。さらに、永谷園によって実施された研究によると、80℃ショウガの煮ショウガをオーブンで加熱をしたものに関しては、生のショウガオールの量の10倍もの量に増えたと報告されています。(参考文献:日経BP社発行「日経BPムック 朝しょうが冷えとり簡単レシピ80」)

これらの報告を踏まえても、生で生姜を取り入れるのももちろん、美味しいし、殺菌効果や胃腸の働きをサポートしてくれるなどのメリットはありますが、「温活」目的で取り入れるのであれば、ちょっと一手間が必要にはなりますが、ぜひとも、ショウガ湯にして、取り入れてもらいたいのです。

体を芯から温める「生姜湯」ってどうやって作る?

生姜湯は大きく2種類の方法で作ることができます。その方法は保温ボトル、もしくは鍋を使用する方法です。少量でよい場合には保温ボトルで、多量に欲しい場合には鍋を使用した方がいいでしょう。

生姜湯の作り方

生姜湯作り方

使用するものは生姜と水のたった1つです。

 作り方

1. 生姜の黒い部分だけを包丁で取り除いて洗い、50℃洗いする(50℃、2~3分)。水気をしっかりと切る。

2. スライサーで、生姜の縞模様と平行にスライスする。(繊維を断ち切ることで、食べやすくなるため)スライサーがない場合には、包丁で薄切りにしても大丈夫です。

3-生姜のスライス10gと熱湯を保温ボトルに入れて、フタをしてそのまま3時間放置する。

3- 生姜のスライス100gと水1ℓを鍋に入れて火にかける。沸騰したら、火を弱火にして、1時間以上煮る。蒸発して煮詰まってしまったら、水は追加して大丈夫です。

4. 生姜スライス(煮生姜)と生姜湯に分けて完成。

煮生姜は千切りにして、そのまま料理に使用しても大丈夫ですし、天日干しにして、干し生姜にしてあげることで保存性も増します。そのままの状態であれば、使用しにくいので、キッチンバサミなどで細かく刻んであげることで、料理や飲み物のアクセントづけに使用することができます。

生姜湯は冷蔵保存で1週間、干し煮生姜は常温保存で1ヶ月を目安に使い切りましょう。

また、生姜湯を活用する時には、ひとつ注意点があります。

冷めてしまった生姜湯は、あったか成分であるショウガオールの一部が元のジンゲロールに戻ると報告されています。しかし、再加熱することで、また、ショウガオールに変わるともいわれているので、生姜湯はあったかいスープや飲み物にして飲むのがおすすめです。

原液では生姜の辛みがキツイので、薄めてから使用するとよいでしょう。生姜湯はいろいろな食材と相性もよいので、冷蔵庫にある食材と組み合わせていろいろなパターンの汁物を楽しむのもよいでしょう。

生姜湯で作ったアレンジドリンク

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材 料

  • りんご 1/4個
  • はちみつ おこのみの量
  • 生姜湯 100cc
  • 白湯 100cc

 作り方

りんごを50℃洗い(50℃、2~3分)して、水気を切っておく。りんごが浮かないように重しをのせる。

りんごをすりおろす。(りんごの皮はお好みでむいてください)

カップにりんごのすりおろしとはちみつを入れる。

生姜湯と白湯を注いで、スプーンで混ぜる。

生姜湯であったか習慣作りませんか?

温活 生姜湯

簡単に作れる生姜湯は、冷え性にお悩みの方には、ぜひ取り入れてもらいたいもののひとつです。

アレンジが無限大の生姜湯でもあるので、食卓に並べてみてはいかがでしょうか?体の中から温めることで、毎日、快適に過ごせるようにきっとなるはずですです。

 

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