この記事の監修者
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com
ビタミン・ミネラルは、糖質や脂質などのエネルギー源が体内でエネルギーになるための代謝をサポートしたり、体の組織を作ったり、古い細胞を新しくつくりかえる新陳代謝をサポートする大切な働きをします。
今回は、体の中で潤滑油的な働きをする「ビタミンやミネラル」の話とビタミン・ミネラル豊富なアボカドバナナスムージーの作り方をご紹介します。
ビタミン・ミネラルは生命維持の「潤滑油」
毎日元気に過ごすために必要な栄養素としては、「炭水化物・タンパク質・脂質」の三大栄養素が有名です。しかし、これだけをバランスよく摂取していればよいかというと、それもまた違います。
私たちの体がいろいろな働きをするために欠かすことができないものが「 酵素 」です。この酵素はさまざまな働きをしてくれますが、単独で働くことができるものと他の働きをサポートするものがあります。
このサポートをするものをまとめて「補酵素」と呼んでいます。この補酵素の代表的なものがビタミンやミネラルなのです。
ビタミンとミネラルは、決して多量の摂取が必要というわけではありませんが、体が正常に働くためには重要な栄養素です。
しかし、昔に比べると加工食品や食品添加物の摂取量が増え、魚介類や野菜類の摂取量が減っている現代人は、どうしてもビタミンとミネラルが不足しがちです。
そのため、意識して、摂取しなければ、体の不調を引き起こしてしまうリスクを高めてしまうことにも繋がります。
スーパーフードと呼ばれる「アボカド」
別名「森のバター」と呼ばれることから、脂質が豊富に含まれていることを知っている人も多いかもしれません。
しかし、アボカドは果物の中でも、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれている代表選手なのです。
具体的には、生命活動を行う上で必要な代謝の働きをサポートするビタミンB群のパントテン酸・ナイアシン・葉酸や抗酸化力の高いビタミンC・E、止血ビタミンとも呼ばれ、カルシウムの吸収量を高めてくれるビタミンKが特に豊富に含まれます。
他にも、ミネラルの王様と呼ばれるマグネシウムや体内の水分調整に欠かせないカリウム、貧血予防にもおすすめの銅が豊富に含まれています。
栄養価も高いアボカドは、美容に嬉しい保湿効果も期待できるので、せひとも、取り入れてもらいたい食材のひとつです。
どんなアボカドを選ぶとよい?
ついつい、やってしまいがちですが、店頭でアボカドを指で押すのはやめましょう。傷んでしまう原因になってしまいます。色や固さやヘタを、見分けるポイントとします。
手のひらでそっと包み込むように触ると柔らかい感じがして、ヘタが少し沈んで、実との間に少し隙間が出ていると、完熟のサインです。この時、皮の色は全体的にほぼ黒っぽくなっていますよ。
食べごろになったら、常温保存から冷蔵庫保存にして、3~5日以内には食べきるのがおすすめです。
栄養バランス抜群の果物の王様バナナ
手軽なエネルギー補給源として人気なバナナですが、実は私たちの体にとって嬉しいことがたくさんあります。
免疫力アップのサポート
バナナはいろいろな面から私たちは毎日をいきいき過ごすことができるようにサポートしてくれています。
バナナにはアミラーゼと呼ばれる炭水化物分解酵素が豊富に含まれていることもあり、体にとっての1番のお仕事の消化の作業の負担を軽くしてくれます。
また、バナナは水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているだけでなく、善玉菌のエサになるフラクトオリゴ糖も豊富に含まれているので、腸内環境が整うことで、便秘予防も期待できます。
他にも、体の不調の原因のひとつとも言われる酸化を抑えてくれる抗酸化作用の強いポリフェノールやβ-カロテン、ビタミンA、糖質や脂質を燃やしてエネルギーに変えることで痩せるサポートをしてくれるビタミンB群など。
ただし、南国の果物であるので、食べ過ぎてしまうと、冷えの原因になってしまう場合もあるので、適度に取り入れるとよいでしょう。
美味しいバナナの選び方
- バナナの茎は太くて短く、房の付け根がしっかりとしているものを選ぼう
- バナナの形は角ばっているものより丸みがあるものを選ぼう
- バナナの色が全体に黄色になっているものを選ぼう
※すぐに食べる場合には、シュガースポット(小さな茶色の斑点)が出始めているものでもよいでしょう。 - バナナの表面に傷がついてないものを選ぼう。
アボカドバナナスムージーを作ってみよう
材料 2~3人分
- アボカド 1個
- バナナ 1本
- レモン果汁 小さじ
- 水(浄水) 150~200cc(お好みで)
- はちみつ(甘みが足りない場合、お好みで)
アボカドバナナスムージーのレシピ
① バナナは5分、アボカドは3分50℃のお湯につけて、50℃洗いをする。時間が経ったら、冷水にとり冷めたら、キッチンペーパー等で水気を切る。バナナに関しては、常温で1時間くらいかけて冷ましてください。
② アボカドは皮をむいて、種を取り除く。一口サイズにカットする。バナナも皮をむいて、1㎝くらいの輪切りにする。
③ 2とレモン果汁、水をミキサーもしくはブレンダーにかける。
④ よく攪拌して、なめらかになったらグラスに注いだらできあがり。
- アボカドやバナナの入ったジュースは色が変色しやすいです。出来たらすぐにお飲み下さい。
- 50℃洗いは必ずしもする必要はありませんが、行うことで、より美味しくいただくことができるので、お時間ある時にはぜひ試してみてくださいね。
- 可能であれば、無農薬やオーガニック、減農薬の素材を選びましょう。難しい場合には、特に50℃洗いはおすすめです。
- バナナもアボカドも完熟したものを使用すると、素材そのものの甘みで十分に美味しくいただけますよ。
朝1杯のアボカドバナナスムージーで元気にスタートしませんか?
簡単手軽に作れるアボカドバナナスム―ジーは、忙しくて朝食の準備をしている暇がないという人にもおすすめのメニューです。
ただし、スムージーに限らず毎日同じものを摂取することは栄養偏りを生じさせてしまうので、いくつかお気に入りのスム―ジーをローテーションで取り入れてあげるとよいでしょう。
アボカドには食物繊維やビタミンEがたっぷりで、意外なほど抗酸化作用(体をサビさせない・老化を防ぐ)や、解毒効果があります。アボカドは手作りのスムージーの材料に使うのもおすすめですが、今日はアボカドディップをご紹介します!最強の解[…]
美容や健康維持のために酵素を利用している人が増えています。消化や代謝など生命活動に欠かせない酵素ですが、補酵素と呼ばれるビタミン類などがなければ働くことができません。今回は、酵素と補酵素の関わりについてご紹介しましょう。補酵素と[…]