初夏が旬の「赤紫蘇|あかじそ」。ちょうど今の時期「赤紫蘇」が店頭に並んでいます。夏バテ防止やダイエット効果もある赤紫蘇を使ってジュースを作ってみませんか。
今回は、漢方にもよく使われる赤紫蘇の栄養効果と赤紫蘇ジュースの作り方についてご紹介します。
人を蘇らせる葉「紫蘇」の栄養効果
漢方生薬などに使われている紫蘇は「人を蘇らせる葉」という意味で名づけられたそうです。
お刺身などに紫蘇(大葉)が必ずついているのは、食中毒や食あたりなどを防ぐためと、防腐剤代わりでもあります。栄養価が非常に高く、野菜の中ではトップクラスです。
抗酸化作用が強いベータカロチン、カルシウム、カリウム等はホウレン草よりも豊富。鉄分やその他ビタミン、ミネラルも豊富です。
赤紫蘇の鮮やかな色はまさにポリフェノール! アントシアニンが豊富で、疲れ目の回復や視力の向上、アレルギー予防効果や、美肌、整腸、疲労回復、食欲増進、ダイエットなど、様々な嬉しい効果が期待できそうです。
また、紫蘇油に含まれるα-リノレン酸という成分には、白血球中のTNFという成分(これが増えるとアレルギー疾患になるそうです)の増加を防ぐという作用があるそうです。紫蘇に含まれる「ルテオリン」にもアレルギーの症状を緩和する作用があります。紫蘇の殺菌・解毒効果は肌荒れや整腸、疲労回復にもいいですね。
ルテオリン
紫蘇の主要成分ルテオリンは、花や果実の色素や苦味成分であるフラボノイドの一種で、セリ、セロリ、レタス、春菊、ピーマンなど、広く野菜類に含まれます。特に紫蘇にはルテオリンが多いだけでなく、他の野菜と違った特徴があります。具体的には、野菜や果物中のルテオリンの多くは、吸収されにくい形で存在していますが、シソの種子や葉の一部のルテオリンは吸収されやすく、作用しやすいのが特徴です。カモミールなどのハーブや香辛料の中のルテオリンも、吸収されやすい形が多いです。シソはハーブに近いですね。
ロズマリン酸
紫蘇は、ダイエットにも効果があるようです。「ロズマリン酸」は血中に糖分が増えるのを阻止して血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。ロズマリン酸は植物性由来の化学物質(ファイトケミカル)で、シソ科の植物に含まれているポリフェノールの一種です。
赤紫蘇ジュースの作り方
旬の赤紫蘇を使って、身体に嬉しいジュースを作ってみましょう!
夏バテ防止にも疲労回復にもいいですよ。市販のジュースには砂糖がたっぷりなんで…
ぜひ手作りの紫蘇ジュースを作ってみてはいかがですか。色が綺麗でとても美味しいですよ~♪
『材料』
- 赤紫蘇:350g~400gぐらい(ビニールにぎゅーっと入れて量ってください)
- 水:2リットル
- 砂糖(グラニュー糖):1kg
- クエン酸:25g(薬局で購入)
『作り方』
- 収穫した紫蘇を良く水洗いして土や汚れを取り除く。(葉と茎と分けてもいいですよ)
- ぐらぐらと沸騰した湯に紫蘇を入れ、アクを取りながら10~15分間煮出します。
- 茹でた紫蘇を取り除きます。
- 砂糖を入れ、弱火で溶かします。
- クエン酸を入れます。
- 自然に冷ましてから、ガーゼやリードペーパーなどでこして、ビンやペットボトル等に詰めて冷蔵庫へ保管します。
アントシアニンは、 酸性では赤、中性では紫、アルカリ性では青に色を変えるそうです。クエン酸は酸性なので、紫蘇の色を紫から赤に変えてくれます。
自然な色なんですよ~。見た目も身体に良さそうと思いませんか?
いかがでしたか。お家で紫蘇ジュースを作ってお好みの濃さに薄めてお召し上がりください。