この記事の監修者
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com
近年体に良いと話題の「 酵素 」を皆さんはどれくらいご存知でしょうか。
人間の生命活動は体内の酵素によって支えられています。消化吸収、細胞が新しいものと入れ替わる新陳代謝、そして体内に入った毒素を分解・解毒してるのも体の中の酵素の働きです。
酵素は生野菜や果物から取れますが、特に朝の酵素ドリンクは健康とダイエットに効果的です。体に良い果物や野菜をふんだんに使った簡単手作り酵素ジュースの作り方をまとめてご紹介します。
「朝は排泄タイム」消化によいものを体に取り入れましょう
健康的な食事をする上で、意識してもらいたい体内時計は大きく3つの時間帯に分類することができます。この時間を意識して、食事をするというだけでも、きっと何かしらの体感を得ることができるでしょう。
排泄タイム（午前4時～午後12時）
私たちの体は食べ物を口にすると、体にとって第一優先で行われる消化のお仕事がスタートします。そして、最小単位にまで消化されたものは、体の内に吸収されて、必要な場所に運ばれ、使用されます。
この吸収の時に、吸収されなかったものや体の内で不要になったものは、体の外に汗や尿、便などに形を変えて排出されるのです。そう考えると朝目覚めたら、尿意や便意を感じるのも体の働きに当てはめると理にかなっていますね。
朝の時間は、1日の中で1番排泄に力を注ぎたい時間帯でもあります。そのため、朝食を食べるにしても、できるだけ消化に負担をかけないもの（=消化によいもの）を口にしたいものです。
消化は体にとって、第一優先で行われるお仕事なので、この時間に消化に負担のかかるものを口にしてしまうと、排泄のお仕事に十分に力を注ぐことができなくなる危険性もあるのです。
栄養補給と消化タイム（午後12時～午後8時）
活動時間でもある日中は、1日の中で代謝が1番活発な時間であるので、1番消化に力を注ぐことができます。そのため、昼食・夕食の時間はこの時間帯にすますことができるのが体のリズムにとっても理想的です。
もし、消化に負担がかかりそうなものやボリュームがある食事をとる場合、昼食にしてあげるとよいでしょう。1番体に負担をかけることなく消化のお仕事をすすめることができます。昼に食べた物も夕方近くには大半は消化されているでしょう。
代謝タイム（午後8時～午前4時）
夜の時間は、酵素を使用して細胞の修復や産生に力を注ぎたい時間です。そのため、午後8時以降に食事をしてしまうと、せっかくの代謝タイムに消化の仕事が優先して行われてしまうのです。結果として、本来の代謝の仕事が十分に行われず終わってしまいます。
また、酵素は睡眠中にたくさん産生されるといわれています。午後8時以降に食事をしないのはもちろん、理想は22時（遅くとも日付が変わるまで）までには寝ることがおすすめです。
ただし、お仕事をしている人にとっては、午後8時までに食事を済ませるのは難しいという人もいるでしょう。理想は夕方近くにすませておくですが、それも難しくて、何か口にしないと空腹すぎて眠ることができないということもあるかもしれません。
その場合、寝る2～3時間前には、食事はすませておきたいです。寝る直前に食べてしまうと、寝ている時に体の中ではフル稼働で消化の仕事が行われてしまい、体がしっかりと休むことができなくなってしまうのです。そして、できるだけ消化のよいものを腹7～8分目におさえてあげるとよいでしょう。
「酵素ジュースの効果」酵素は朝に飲みましょう
朝４時から正午までは、体の浄化（排泄）の時間帯です。
そのため、消化の仕事をお休みするという意味では、朝食をとらないという選択肢もあるでしょう。空腹を感じていないのに、朝食の時間であるからと食べることはおすすめできません。しかし、空腹に耐えることができないという人もいるでしょう。
その場合には、消化によいものを口にすることをおすすめします。消化によく食物酵素を豊富に含んでいるのが果物と野菜、発酵食品です。そのため、このタイミングで空腹に耐えれない人は、果物や野菜、発酵食品を選ぶとよいでしょう。その時は生で摂り入れることがポイントです。
酵素は熱に弱いという弱点があるので、生で摂り入れることで、酵素の働きの恩恵を受けることができるのです。そのため、生で摂り入れることでそれ自身のもつ食物酵素でらくに消化され、負担が減り、即効性のエネルギーとなる糖を得ることができるのです。
そこで、今回は「朝のフルーツは金」といわれることもある果物を使用した酵素ジュースについて紹介しますね。
果物には食物繊維の一種であるベクチンなども豊富に含まれていることで、腸内の老廃物や有害物質を吸着して排出してくれる整腸作用が期待され、便秘の改善に繋がることもあります。
朝酵素ジュースを飲む時のポイント
ただし、朝に果物を使用した酵素ジュースを飲む場合には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
作りたてを飲もう
果物に限らず食べ物は手を加えた時点で、酸化がスタートします。酸化は体を老化、サビさせてしまう原因にもなってしまうため、飲む直前に作るのをおすすめします。朝は時間がないということで、前日の晩から作っておくのは、あまりおすすめできません。
白湯を一緒に飲もう
果物は体を冷やす傾向が強い食べ物です。そのため、冷え性の人にとっては、さらに、体を冷やしてしまう危険性もあります。可能であれば、白湯と一緒にとることで、体を冷えすぎを防いであげるとよいでしょう。白湯が苦手な場合には、使用するお水は常温以上のものを選ぶでもよいです。
旬の果物を使用しよう
果物にも旬があります。今のスーパーでは、年中同じ果物が並んでいることも少なくありません。しかし、旬のものは栄養価も高いので、可能な限り旬のものを選びことを心がけてみるのもおすすめですよ。
酵素で気分も身体も爽快！手作り野菜果物ジュースのレシピ
忙しい朝は手作り野菜果物ジュースで酵素を取り入れましょう。とてもお手軽に多くの酵素を取れますよ。
苺酵素
生の果物は鮮度も落ちやすいので早く摂取することをお勧めします。旬の時期に安くて大量に購入したり、いただきものをした際に、全てを消費する前に傷んでしまって処分してしまったという経験はないでしょうか。生の果物や野菜を使用して、酵素ジュースを作って、保存性を高めていただくのもよいでしょう。
この記事の監修者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジ[…]
パイナップル酵素
パイナップルは、お肉などの消化に負担がかかるものを食べる時に、パイナップル酵素にしてお水や炭酸で割ってノンアルコールのお酒のように飲むことで、美味しく消化のお手伝いができますよ。
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ブルーベリー酵素
紫外線が気になる季節はブルーベリーを使った酵素がおすすめ。ブルーベリーは夏バテ防止にも効果的。冷たい飲み物が欲しくなる熱い夏には特におすすめですよ。
この記事の執筆者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]
キウイスムージー
たんぱく質分解酵素が豊富に含まれているキウイは、肉を柔らかくしてくれる性質があるので、肉料理の下ごしらえやソースに使用されることがあります。そのため、お肉料理をガッツリ食べる前にはキウイを使用した酵素ジュースも飲むというのもよいでしょう。
この記事の監修者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]
朝の酵素ドリンクで元気な一日を
「朝は体のお掃除をする大切な時間帯」ということを忘れずに気を付けておくといつの間にか体に良いものを取り入れる習慣が身についていると思います。
朝の忙しい時間を有効に使って体の中からきれいになりましょう。お肌もみるみる美肌になりますし、頑張って続けると一週間から二週間たった時に、きっと体が軽く感じられると思います。
