梅酢

万能な「梅酢」の作り方・効果・利用方法をご紹介【管理栄養士監修】

この記事の監修者

管理栄養士-亀崎智子
管理栄養士
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com

梅酢
ここ数年、SNSなどでも梅仕事の様子をあげている人がいるように、自家製の梅干しを仕込んでいる人も多いのではないでしょうか?

自家製の梅干しを仕込む過程で副産物としてできるのが「梅酢」。

「梅酢」はあるけど、使い方が分からずに困っているという人も多いのではないでしょうか。そんな、まだまだ使い方が浸透していない梅酢ですが、実は私たちの生活のいろいろな場面で大活躍してくれるアイテムなのです。

そこで、今回は梅酢の上手な活用方法についてご紹介します。

梅酢とは

梅酢とは、梅を塩漬けすることで梅の実から染み出してくるエキスのことです。梅酢が欲しいために梅を塩漬けするというわけではなく、梅干しを仕込む過程で、副産物的に手にすることができる調味料のひとつです。

その名前から、酢の一種と勘違いされることも多い梅酢ではありますが、酢とは別物の調味料です。しかし、酢のように酸味をつける時に使用することができるとともに、さまざまな活用方法があることから、かなり万能な調味料でもあります。

ちなみに、料理の味加減を表す言葉である「塩梅」の語源は、塩と梅酢といわれています。塩と梅酢をあわせることで、ちょうどよい味加減になるということで、昔から梅酢は重宝されていた調味料であることが分かります。

「白梅酢」と「赤梅酢」の2種類

赤梅酢

梅酢ですが、実は大きく2種類に分けることができます。

  • 白梅酢
  • 赤梅酢

「白梅酢」は梅を塩漬けした時、最初に染み出してくれるエキスのことです。少し黄色味おびた白色をしています。

「赤梅酢」は白梅酢に赤じそを漬け込んで、鮮やかな赤色に色づいたものです。

赤梅酢は、赤じその香りや成分が、白梅酢に追加されたものなので、用途にあわせて使い分けてあげるのもおすすめです。赤梅酢は食材をほんのりピンク色に染めることもできるので、色味を楽しみたい時にも、天然のもので色づけできることで安心して使用することができます。

一方で、色味をつけたくない場合には、白梅酢を使用することをおすすめします。

ただし、一般には、梅と砂糖を漬け込んだ時に出るエキスや酢に梅を漬け込んだものを梅酢と呼んでいる場合もあります。今回紹介しているのは、梅を塩を漬け込んだ時に得ることができるエキスのことなので、別物になるのでご注意ください。

梅酢のここがスゴイ

梅と塩だけで作ることができる梅酢ですが、実は栄養価がとても高い調味料のひとつなのです。しかし、そのことを知らずに梅酢の活用方法に困っている人も多いようなので、ご紹介しますね。

食中毒予防

食虫毒

一般的には、梅酢の塩分濃度は20%で、クエン酸の濃度は5%前後といわれています。塩もクエン酸も殺菌効果が高い栄養素として有名です。

そのため、梅酢でお弁当箱を拭いてあげたり、おむすびを握る手水にしたり、ドレッシングや酢の物に使用したりすることで、食材の傷みを抑えたり、食中毒を予防したりすることが期待できるのです。

また、まな板にかけて、放置をした上でお湯で流してあげることで、生魚や生肉などの臭いがしみついた時の消毒にもおすすめですよ。

体調管理にもおすすめ

体調管理

梅酢はその酸の強さから、殺菌効果が期待できます。また、梅と塩だけでできているので、身体の中に入っても安心ということで、小さな子どもも使用することができるうがい用のアイテムとして使用するのもおすすめです。

そのまま原液を使用するのは酸味が強すぎるため、10倍くらいに薄めて使用してあげるのをおすすめします。また、薄めたものをスプレーボトルに入れて、持ち歩いて喉がイガイガする時や風邪のひき始めに喉にシュッシュしてあげるのもよいでしょう。

ただし、薄めた梅酢は塩分濃度が低くなることで、傷みやすいので、目安としては1日で使い切る量を薄めて使用することを心がけましょう。

スプレーボトルも神経質になりすぎる必要はありませんが、薄めたとしても、酸が強い梅酢であるため、プラスチックではなく、ガラスのボトルを使用する方がおすすめです。100円均一ショップでも見つけることができるので、必要な方は購入するのもよいでしょう。

掃除に利用

掃除に活用

梅酢に5%前後含まれているといわれるクエン酸ですが、水垢をキレイにしてくれる働きがあります。

そのため、キッチンのシンクや洗面台、お風呂場などの水回りで水垢が気になる場所に、梅酢でパックをしてあげるのもよいでしょう。

水垢が気になる場所に梅酢をふりかけて、キッチンペーパーなどでパックをしてから数時間放置をした後、少しこすって水で洗い流すことで、キレイに汚れを取り除くことができますよ。ぜひ、梅酢がいっぱいあるという方は、試してみてはどうでしょうか。

ただし、色移りが気になるものに関しては、赤梅酢ではなく白梅酢を使用することをおすすめします。

梅酢の作り方

梅酢の作り方

梅酢は梅干しを仕込む過程の塩漬けの時に出てくるエキスです。そのため、作り方は梅干し作りと同じです。

梅の重量に対する20%の塩を梅と交互に重ねて入れて、重しをした状態で、梅酢が上がってくるのを待つだけです。もし、梅酢だけが欲しい場合には、この梅の塩漬けのまま使用してもらうのも問題ないです。

この作業を手間に感じる場合、最近では、調味料コーナーに梅酢として販売されていることも増えてきたので、市販のものを活用するのもひとつの手ですよ。

料理には、酢の仲間ではないですが、酸味をプラスする料理に使用するのがおすすめなので、酢の代用品として使用してあげるとよいでしょう。

梅酢の保存方法

自家製の梅酢を持っている人が気になることのひとつが、保存方法ではないでしょうか。保存する時に気をつけたいポイントは以下です。上手に保存できれば、常温でも1年は大丈夫でしょう。

直射日光の当たらない常温保存で問題なし

ただし、これは塩分濃度20%で仕込んでいる場合です。減塩で仕込んでいる場合は、20%で仕込んでいるものと比較すると、その保存性は低下してしまいます。そのため、冷蔵保存してあげる方がよいでしょう。

瓶やほうろうで保存しよう

梅酢の特徴はその酸性の強さでもあります。そのため、金属やプラスチック製品を使用すると、その成分を溶かしてしまう危険性もあります。できれば、瓶やほうろうなど酸に強い容器で保存することをおすすめします。

梅酢を上手に活用してみませんか?

梅酢

梅酢はいろいろな活用ができる万能アイテムです。今までどう使ってよいのか分からない方は、これをきっかけにしっかりと活用してみてはどうでしょうか?

また、初めて知ったという方も市販品でも購入することができるので、まずは1度梅酢を試してみてはどうでしょうか?特に、夏にはおすすめのアイテムのひとつ間違いなしですよ。

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