この記事の監修者
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com
夏の猛暑が嘘のように朝晩が涼しい「秋」になった気がします。りんごが美味しい季節がやってきましたね。
昔からの言い伝えで「1日1個のりんごで医者いらず」というのがあるように、りんごは「健康に良い」というイメージがありますね。
今回は、りんごとアボカドを使った「りんごスムージ」の作り方と栄養効果をご紹介します。
「1日1個のりんごで医者いらず」りんごで体調管理
りんごは、中央アジアが原産で石器時代ごろから食されている果物です。果糖やブドウ糖などの糖質の他に、ビタミンC、カリウム、リンゴ酸などを含みます。
加えて水溶性のベクチンが多いため、整腸作用、動脈硬化の予防などが期待できる果物なのです。
りんごに豊富に含まれている栄養素
- リンゴ酸
りんごの甘酸っぱさの成分リンゴ酸には、炎症を抑える作用があります。咳を止めたり、粘膜を保護する効果もあります。 - カリウム
利尿効果があるカリウム。高血圧を下げるのに有効です。季節のりんごを生で食べるのがおすすめです。 - ペクチン
水溶性の食物繊維ペクチンは、腸の働きを整える作用があります。熱に強い成分なのでコンポートなどにしても効果は変わりません。
美肌を取り戻す「りんごスムージーの効果」
色々な栄養素が含まれているりんごですが、その中でも1番に注目してもらいたいのが、「りんごポリフェノール」なのです。
りんごの皮に1番豊富に含まれているポリフェノールの一種です。りんごに含まれているさまざまなポリフェノールをまとめて「りんごポリフェノール」と呼んでいます。特に、未成熟の皮の方に豊富に含まれているそうです。
りんごポリフェノールは、老化の原因のひとつでもある体の中を酸化させる活性酸素の増えすぎを抑えることや脂質の酸化を防ぐことで、ドロドロ血液からサラサラ血液に変えることで、全身にしっかりと血液を運ぶサポートをしてくれます。
また、肌の敵でもあるシミ・しわの原因でもあるメラニン色素が過剰に作られるのを抑えてくれる働きもします。
そのため、サラサラ血液で代謝がアップして、シミしわができにくくなることで、健康的な美肌をゲットしやすいのです。アンチエイジングのためにも取り入れてもらいたい果物のひとつです。
りんごの変色の原因もりんごポリフェノール
切ったりんごのカット面が、茶色に変色してしまうのは、このりんごポリフェノールが原因で起こっています。
りんごポリフェノールが酸素とくっつくことでりんごポリフェノールの量も減ってしまいます。
そのため、カットしてすぐに食べない場合には、塩水に浸けたり、レモン果汁をかけたりすることで、変色やりんごポリフェノールの減少を抑えることができるのです。
アボカドと甘酒もおすすめ食材
また、今回りんごと一緒に使用する食材するアボカドと甘酒もぜひ、日々の生活の中で取り入れてもらいたいものです。
ギネスでも認められているほど、世界一栄養価が高い果物です。果物では珍しく脂質が豊富であることから、別名「森のバター」とも呼ばれることも。脂質の豊富さから食べると太りそうと勘違いされることもありますが、実は違います。
血液をサラサラにしてくれたり、食物繊維も豊富に含まれているため、善玉菌を増やすことで腸内環境を整えてくれたりもします。また、ビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。
特に、若返り(アンチエイジング)ビタミンとも呼ばれるビタミンEや体の外にしっかりと余計な水分を排出してくれるカリウムも含まれているので、むくみ予防も期待できます。美容のためにも、おすすめ果物です。
甘酒といっても、ノンアルコールの米麹を発酵させることで作られたものです。別名「飲む点滴」や「飲む美容液」と呼ばれるほど栄養価の高い甘酒は、私たちの体の中では作ることができない9種類の必須アミノ酸が含まれています。
他にも、ビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。甘酒はお米の自然な甘みを楽しむことができるので、甘みをつけたいという場合には、ぜひ、砂糖の代用品としても取り入れてもらたいもののひとつです。
りんごアボカドのスムージーのレシピ
材料 2人分
- りんご 1玉
- アボカド 1個
- 甘酒(濃厚タイプ) 大さじ1
- レモン果汁 小さじ1
- 水(お好みで)
りんごアボカドのスムージーの作り方
① りんごを50℃洗い(50℃で2~3分)して、水気を切っておく。りんごが浮かないように重しをのせる。
② りんごはミキサーにかけやすいように、一口サイズにカットする。
③ アボカドは皮をむいて、種を取り除く。一口サイズにカットする。
④ ミキサーもしくは、ブレンダーにまずリンゴを入れて混ぜ、次にアボカドを入れる。
⑥ カップい注いだらできあがり。
- サラサラタイプの甘酒の場合には、水を甘酒に置き換えてあげるとよいでしょう。
- りんごの皮が気になる人は、むいてもよいでしょう。ただし、りんごポリフェノールが豊富に含まれているのは皮の部分なので、できるだけむかずに使用するのがおすすめです。
- 50℃洗いは必ずしもする必要はありませんが、行うことで、より美味しくいただくことができるので、お時間ある時にはぜひ試していてくださいね。
りんごの種類は数千種以上!
現在、日本や海外のものを合わせると数千種以上にも!日本でも各地の果樹試験場や個人レベルでも新種の交配がなされており、次々と新品種が生み出されています。
現在世に出ているりんごの種類は約15,000種、日本には約2,000種があるそうです。
あなたがご利用のお店でもきっと数種類のりんごを目にすることは多いのではないでしょうか?
まずは、「どのりんごを使ってジュースやスムージーにしようかな~」と、りんごを選んでみるのも楽しいですね。きっと、りんごの種類によって、味にも違いが出てくるはずです。その中で、お気に入りのものを見つけるとよいでしょう。
健康のため!美容のため!まずは飲んでみませんか?
りんごは普段手軽に手に入る果物でもあり、みんなが好きな果物です。家族みんなで美味しく飲めて、なおかつキレイに元気になれるチャンスもゲットできますのでとてもお勧めです。
また、スム―ジーはとても簡単で栄養たっぷりなのでぜひ試してみてはどうでしょうか?
この記事の執筆者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]
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