これは夏が近づいたら店頭に並ぶ果物です。「大きくて、丸いもの、カットあり」
そうです~!正解はスイカです。今年のスイカはもう頂きましたか?スイカが並ぶようになれば、もう「夏近し」と思いますよね。一年中食べられる果物が多いですが、スイカは夏だけですね。
今回は、夏の旬のもの「スイカ」の栄養素や選び方などをご紹介します。
意外と豊富なスイカの栄養素
スイカは夏の果物、ほてった体を冷やしてくれます。スイカの果肉の約95%は水分で、このうち4~6%が糖分です。水分が多いので栄養価が低いように思われますが…
いいえいいえ。そうでもありません!
スイカに含まれる果糖やブドウ糖は、他の糖質に比べエネルギーに変わるのが速いので、夏バテなど夏の暑さで疲れた身体を癒すにはスイカを食べると即効性がありますよ。
スイカはカリウムが豊富
栄養素のなかで注目されるのが、カリウムの豊富さ。カリウムは、利尿作用が高く、体内の余分な塩分(ナトリウム)を腎臓から尿中へ排出し、体外に排泄する働きがあります。そのため、腎炎や膀胱炎、高血圧に効果があるといわれています。
スイカにはシトルリンが含まれている
厚生労働省が2007年8月に食品として認可されました新しい成分「シトルリン」をご存知でしょうか。スイカにはシトルリンが含まれています。
アミノ酸でメロン・ニガウリなどのウリ科の植物に多く含まれているそうです。メロン・冬瓜・キュウリから比べれば、ダントツ「スイカ」のシトルリン含有量が多いです。アミノ酸といえば、肉や魚・卵などを思い浮かべますが、スイカのような果物にも重要な アミノ酸が入っているのですね。
シトルリンは、体の中では、遊離アミノ酸として細胞内や血液中など、いたるところに存在し、その働きは、現代人の健康維持にはなくてはならないものだそうです。
シトルリンの働きで注目されている二つ
1)血流改善作用
- 血管を拡張させて血流をよくするNO(一酸化窒素)を増やす働きがある
- 血管が本来のしなやかさを発揮し血流をよく、肌の状態を改善する可能性がある
- NO産生により悪玉コレステロールが酸化されて動脈硬化になるのを防ぎ、血管を守る
2)疲労を防ぐ
- 肝臓内の解毒に重要な役割(タンパク質が腸内細胞に分解され出来る有害物質アンモニアを無害な尿素に変えて排泄する役割)
アンモニアは、運動時に体内の中で増え、筋肉のエネルギー利用率が低下し、疲労が蓄積 ゆえに、米国では、これを防ぐこと目的にシトルリンと有機酸のリンゴ酢と組み合わせた「シトルリンリンゴ酸塩」が、スポーツサプリとして愛用されているそうです。
スイカにはビタミンCもたっぷり
またスイカにはビタミンCもたっぷり入っています。スイカ8分の1個(750g)のビタミンC含有量は、27mg(レモン果汁1.5個分相当)もあります。
その他 スイカの栄養素
このほか、増えすぎると老化やがんなどの病気になりやすくなる活性酸素を抑制する「リコピン」も含まれています。
*体を冷やす働きがります。冷え性の人や下痢の場合は控えたほうがいいでしょう
スイカを煮詰めて作る「スイカ糖」は、むくみ防止や風邪など、喉の痛みの緩和、痰がからむときにもよいとされ、昔から民間療法として利用されてきました。スイカの種子にはリノール酸やタンパク質が多く、ビタミンB群やEが豊富に含まれており、漢方では強壮、止血、のどの痛みなどに効果のある薬として用いられています。
中国では、いったすいかの種を前菜にしたり、お菓子に使ってるそうですね。湯の中に入れて煮立てると、おいしい出汁がとれるそうです。また、皮には、漢方の薬の材料で、コレステロールを減少させ、血管を拡張させたりする効果があるといわれています。
スイカは丸ごと食べれますね!すごいです。
食べ頃のスイカの選び方
■ 音
叩いて音を聞いてみれば
・「ポンポン」と響く音 → 食べ頃の美味しいスイカ
・「ボテボテ」と鈍い音 → 熟れ過ぎ、もしくはスイカの中がたな落ちして、 空洞がある可能性があり
・「ビンビン」と高い音 → 若すぎるスイカ。まだ甘みが少ない。
■ 色
縞の黒い部分が濃く、はっきりしているものがよい。
■ 形
ヘタの周りが盛り上がり、ヘタが凹んだ状態のものを。ヘタとは反対側のお尻の部分が小さいものを。
スイカの甘さとシャリ感を味わうのに冷やし過ぎないほうがいいそうです。15℃前後を目安に!
また、黒い縞模様はいわばスイカの血管で、ここに種が並んでいることが多いです。切り口に種が出ないようにするには縞模様の部分を避けて切るといいですよ。
スイカジュースはいかがでしょうか。
スイカの種をとり、ミキサーにかけるだけで完成する「スイカジュース」。甘い「スイカ」をしっかりと主張してくれますね。水分が多く味がみずっぽいかと、物足りないかと思いきや~大満足のスイカのジュースでした。
これから暑い夏が始まりますね。スイカの季節、夏に一度スイカジュースはいかがでしょうか。