インフルエンザの症状と対策|感染した場合に気をつけること

本格的な冬に備えて気をつけなければいけない「インフルエンザ」。感染の予防には、充分な「うがい、手洗い」が大切です。

研究員 絹子
今日はインフルエンザの症状と対策、普通の風邪と見分けるポイント、感染した場合に気を付けることをご紹介します。

インフルエンザウイルスについて

人に感染するインフルエンザウイルスには、「A型・B型・C型」の3つがあり、流行の中心となるのはA型とB型です。B型は、A型よりも症状が比較的軽く、限られた地域で流行するケースが見られます。C型は、鼻かぜ程度の軽い症状ですむことが多いウイルスです。

普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重いのが特徴。インフルエンザウイルスに感染すると、1〜5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。健康な人であれば、その症状が3〜7日間続いた後、治癒に向かいます。気管支炎や肺炎を併発しやすく、脳炎や心不全になる場合もあります。

インフルエンザの感染ルートは?

飛沫感染
咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染します。

※ 咳やくしゃみはどのくらい飛ぶの?
咳の飛沫は約1~2mほど。1回約10万個のウイルスが放出されます。くしゃみは約4~5mほど。1回に約200万個のウイルスが放出されます。体内に入った1個のウイルスは8時間後には100個、24時間後には100万個以上に増殖し、感染後1~2日で高熱やのどの痛みといった症状が現れるそうです。免疫力が低下しているとウイルスの増殖を防ぐことができないでしょう。

接触感染
感染源に接触することによって感染します。

ウイルスが生きている時間は?

  • 紙や布の上では 8〜12時間
  • 金属やプラスチックでは 24〜48時間

※体内に入った1個のウイルスは8時間後には100個、24時間後には100万個以上に増殖し、感染後1~2日で高熱やのどの痛みといった症状が現れます。免疫力が低下しているとウイルスの増殖を防ぐことができないでしょう。

インフルエンザの予防方法は?

飛沫感染の予防方法
咳が出ている人はマスクをして飛沫を外に出さないことが最も大切です。そして、マスクをつける場合は鼻の上の隙間をなくして、あごまでしっかりカバーするようにつけることが重要なポイントです。

接触感染の予防方法
丁寧にこまめに手を洗うこと。指先、指の間などは洗い残しがでやすいので注意して洗いましょう。また、人がよく触れる場所は濡れたタオルやアルコールでこまめに拭くなどすると効果的です。

インフルエンザと風邪の見分け方

インフルエンザの3大症状といわれる、「38度以上の高熱」、「寒気」、「関節痛や筋肉痛」などの症状が突然現れるのが特徴です。周囲でインフルエンザが流行している場合にこのような症状が突然現れたらインフルエンザが疑われますので早めに病院へ行きましょう。普通の風邪の場合は、喉の痛みやくしゃみ、鼻水などが段々と現れてきます。

■ インフルエンザの特徴

  • 潜伏期間… 1~3日
  • 感染経路… 主に飛沫感染
  • 発症… 急激に38℃以上の高熱が出る
  • 症状… 悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状、咳、痰などの呼吸困難、腹痛、下痢などの胃腸症状など
  • 療養期間… 1週間程度

感染した場合に気をつけること

寒くて布団をかけるのは良いのですが、汗をかかせるために無理やりお布団を重ねるのはよくありません。快適な温度でこまめな水分補給を心がけましょう。患者の服を家族の服と一緒に洗濯することは問題ありませんが、手洗いはしっかりとしましょう。看病で長く一緒にいると自分自身が感染してしまう可能性があるので、必要がない時には離れていることも大切です。そして、早めに診察を受けましょう。

最も重要なことは「感染したら外に出ないこと」。熱が下がっても2日間は感染させる可能性があります。感染ルートを意識してしっかりと予防していきましょう。

ワクチンは接種してから効果がでるまで2週間くらいかかりますので、誰かがかかってから行くのでは遅いでしょう。ワクチン接種はインフルエンザが流行る前に行うことが大切です。特に高齢者の方とお住まいの方は家族全員で予防に心がけましょう。

生活の中での簡単なインフルエンザ予防法

喉の殺菌に効果があるのが「カテキン」です。カテキンは喉を強力に殺菌してくれます。お茶のうがいは風邪予防にいい!と聞かれた事があると思いますが、いつでもどこでもうがいはできません。そこで喉を殺菌するカテキンの入った緑茶などを「ちょこちょこ飲むこと」が効果的です。喉を常に殺菌してウイルス・風邪対策に効果的です。

そして、マスク着用、うがい手洗いは必須です!マスクは鼻まで隙間がないようにつけて下さい。生活習慣では、免役を落としてしまいますので、寝不足はNGです。充分な睡眠をとり、バランスよい食事を心がけて下さい。

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この記事の監修者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]

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