蒸し蒸しした暑さ…じめっとした身体にまとわりつくような湿度…
そんな時は冷たいものをゴクゴク飲む!冷たい麺も最高!汗をかいたらチャチャッとシャワーを!…と、暑さ対策はこのようになっていませんか?
実はこういう対策はむしろ体の芯が冷えやすくなってしまいますので、逆効果になります。
今回は、体の冷えに効果的な酢生姜の効果や作り方についてご紹介します。
身体の芯が冷えないように注意を!
夏の身体は、外気温が上昇するため熱を逃そうとして、血液が体表面に集まります。そのため身体の芯は冷えやすくなっています。
なので、冷房や冷たい飲食物で身体をどんどん冷やしてしまうと、体調を崩してしまいます。
水分補給はとても大切ですが、身体が冷えているとスムーズに代謝ができず、余分な水を溜めこみ、めまいやむくみなどに悩まされることにも。
身体の芯が冷えるため胃腸も弱くなってしまいます。冷房の冷たい風は足元を冷やし血行を悪くさせるために、むくみやすくなります。
めまい、足のむくみ、身体が重い、だるい、関節痛、食欲がない、下痢をしやすい 等
身体の内側が冷えていると、このような症状が出やすくなります。水分を摂ることに一生懸命になっている方は多いと思いますが、「身体の冷え」は意識していますか?忘れてはならないのは、身体の芯を冷やさないようにすることです。
酢生姜の効果について
酢と生姜の組み合わせは、実に相性のいい組み合わせです。
生姜の効果
生姜によって身体が温まると、冷えが改善して体全体の臓器の働きもよくなり、その結果、溜っていた身体の余分な水分が排出されます。生姜の入ったものを飲めば、体がぽかぽかしてきます。血行が良くなって新陳代謝が促され、尿や便が出て体の中がきれいになります。
また生姜は腸管の働きを良くします。そのため食べ物の消化を良くし、おなかに溜まったガスを排出させたりします。独特の辛味と香りの成分は、優れた薬効を持っています。辛味の成分は、ジンゲロンとショウガオール。香りの成分は、シネオール、ジンンギロベールなどの精油成分です。これらの成分は、唾液の分泌を良くして食欲増進作用や発汗作用、保湿作用もあるので風邪の初期にはぴったりです。
さらに生姜は、抗菌作用、抗炎症作用がありますから、喉の痛みや咳を鎮めたり熱を下げたりという作用もあるわけです。そして生姜は薬味やお肉料理のにおい消しなどにも使います。これは生姜に強い殺菌作用があるからです。
酢の効果
酢には、たくさんの栄養が含まれています。特に有名なクエン酸には、体の疲れを取ったりエネルギーの燃焼を促す効果もあります。さらに血液サラサラ効果も。
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冷えとりに効果的な「酢生姜の作り方」
簡単に作れる酢生姜の作り方をご紹介します。酢と生姜を使うことで体を温める効果やが血液サラサラ効果、疲労回復の効果もありますので、夏や梅雨時期には是非飲んでください。
生姜をすりおろす作り方
- 酢 or 黒酢 250~300ml
- 生姜 100g
- はちみつ or 黒砂糖 お好みで
*酸味が気になる人は、はちみつや黒砂糖を加えてください。飲みやすくなります。
生姜を皮ごとすりおろして酢に入れる。熱湯消毒した耐熱保存瓶に蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です。2週間ぐらいで飲みきりましょう。大さじ2杯をお湯で5倍以上に薄めて飲みます。
「おつまみタイプ」スライスを漬け込む作り方
- 酢 or 黒酢 500ml
- 生姜 200g
- はちみつ or 黒砂糖 お好みで
*酸味が気になる人は、はちみつや黒砂糖を加えてください。飲みやすくなります。
生姜をよく洗った後、皮付きのままスライスして漬け込みます。保存容器は同じように熱湯消毒したものを用意してください。同じく2週間ぐらいで飲んでしまいましょう。
酢生姜の効果についてしっかり知識をもって生活すれば、身体を「冷え」から守ることができます。酢生姜を作って健康な身体を維持しましょう!
この記事の執筆者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]
この記事の監修者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]