皆さんはセルフメディケーションはご存知ですか?
セルフメディケーションとは「市販薬を上手に使って、自分自身で健康の維持・増進 、病気の予防・治療をしましょう」ということです。世界保健機関(WHO)の定義では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされています。
※あくまでも「軽度な身体の不調」の場合ですので、重度な不調は医療機関の受診を優先しましょう。
このセルフメディケーションの考え方は、超高齢化や生活習慣病の増加に伴う国の医療費の増大という背景があって、今急速に広まってきています。
狙いは病気の予防や早期発見
セルフメディケーションは個人だけでなく社会全体にも良い効果があります。
「私たちのメリット」
・セルフメディケーション税制が受けられる
・医療や薬の正しい知識が身につく
・自分の健康管理の意識・習慣が身につく
「国としてのメリット」
・患者が市販薬を使うことで通院が減り国の医療費が抑えられる
・医療機関の過負荷(医師の過労)を軽減できる 等
→ 結果、病気の予防や早期発見につながると、このような狙いがあります。
健康管理について具体的に考えてみよう
「自分で健康管理をして病気を防ぎ長生きしよう!」というのはわかりました。病気にかかるのは誰だって嫌だし、健康であり続けたいとみなさん思うはず!
でも、とはいっても「じゃあ具体的にどうすればいいの?」ですよね…
そこでは「健康管理」について、もう少し具体的に考えてみたいと思います。
医食同源
昔から「医食同源」という言葉があるように、私たちは古くから食品摂取と健康との関連性には関心を持って生活してきました。具体的には、「腹八分目」や、「季節ごとの旬の食材や生まれ育った土地のモノを食べる」や、「食べ物は部分的ではなく全体的に食べる」や、「食品を陰陽で計算して食事の内容を中性に近づける」などです。
※「医食同源」病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠くことができないもので、源は同じだという考え方。言い換えると、日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方です。
しかし、現代ではこの感覚や考え方が薄れてきているように感じます。ファーストフードのお店や、なんでも手に入るコンビニの充実、自動販売機なども…食の誘惑がいっぱいで、まさに飽食の時代を象徴していますね。
食べる物が体の血や肉や骨となります。(運動も丈夫な骨や筋肉を作るのにかかせません)薬の正しい知識ももちろん必要ですが、まずは「医食同源」を考え、普段から適度な運動と栄養バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。
自分の数値を計測する
健康管理についての日々の生活においては、簡単な数値チェックも大切です。体重をはかる、体温をはかる、血圧をはかる、こういった事も大切な健康管理の一つです。毎日簡単にチェックできるので、数値チェックを習慣にしましょう。
相談する
もう少し健康管理について考えていきましょう。最近では健康情報番組も多いですが、それだけ皆さんの興味が集まっているということでしょう。そんななか、2016年4月から「かかりつけ薬剤師制度」が始まりましたね。いつも同じ薬剤師が薬のことをまとめて把握してくれたり、薬の効果や体調の変化をみて、必要に応じて医療機関へ連絡を行ってくれたりします。心強いですね!
※「かかりつけ薬剤師制度」患者自身が信頼の置ける薬剤師を選び、診療科目を超えて服用する薬を薬剤師に把握し管理してもらえるという制度です。薬局で調剤された医薬品だけでなく、市販薬や健康食品なども対象になります。
熱があって「風邪かな」と思ったら早めに安静にして、症状を緩和する薬(一般用医薬品)を使ってみたり、かかりつけの薬剤師に相談したりして、早めの対処をしていくことが必要ですね。
かかりつけ薬剤師に薬の相談をすることも大切ですが、私たち健康村もみなさまの健康のお手伝いをしています。知識豊富な健康美容アドバイザーや、医薬品の知識や販売資格を持った登録販売者も常駐しています。食や運動、からだや心のお悩みなど、私たちにお気軽にご相談くださいませ。
自分の幸せは家族の幸せでもあります。健康で長生き!「健康寿命」をのばしていかないといけませんね。