食べ物の消化吸収、新陳代謝、体内に入った毒素の分解など、私たちの生命活動に欠かせない酵素。
体内の酵素は、年齢とともに生産量が減少していくといわれ、様々な不調を招きやすくなります。また、生活習慣が乱れがちな方はさらに体内酵素が減少しやすいため、日々の食事で酵素を補うだけではなく、体内の酵素を節約することも大切です。
今回は、健康な体を維持するため、知っておくべき「酵素の活動リズム」についてご紹介します。
「酵素の活動リズム」3つの時間帯
体内の酵素は、活動する時間がある程度決まっており、ナチュラルハイジーン(アメリカで始まり世界的に普及した自然健康法)の教えでは、3つの時間帯に分けられています。
- 午前4時から正午まで「排泄の時間」
- 正午から午後8時まで「栄養補給と消化の時間」
- 午後8時から午前4時まで「吸収と代謝の時間」
①「排泄の時間」午前4時から正午まで
体内の毒素や老廃物を排出する代謝活動が盛んな時間です。人間は眠っている間に大量の汗をかき、目が覚めて排尿、軽い朝食後に排便という習慣がありますよね。個人差はあると思いますが、理想的な習慣です。
朝は、排泄に酵素を使っているので、朝食は消化に時間のかかるたんぱく質のものよりも、消化に良い軽めのものや、酵素が豊富で排泄を助ける食べ物がおすすめです。日本、アジアで朝粥の習慣がありますが、これはとても理にかなっていますね。
朝からの生野菜、果物をジュースにしたもの、すりおろしたもの、天然酵素などは消化に負担をかけずにさらに毒素を排出するために役立つミネラルや食物繊維を豊富にとることができるからとてもおすすめです!
②「栄養補給と消化の時間」正午から午後8時まで
朝起きてから少しずつ臓器の働きも活発になってきます。特に消化活動が活発になるのは、個人差はありますが昼12時~午後2時の間と、午後6時~午後8時の間といわれています。
昼食と夕食はなるべくこの時間帯に食べると消化の負担も軽減できます。
③「吸収と代謝の時間」午後8時から午前4時まで
②の時間帯で取り入れた食物が消化・吸収され、全身に回り、新陳代謝が盛んに行われる時間帯です。
就寝中に古くなった細胞の再生や新たな体内酵素の生産、体内の毒素や老廃物の排泄の準備などが行われるので、この時間帯にしっかりと睡眠をとれば代謝が活性化して免疫力も上がります。
逆に、深夜の食事や飲酒、夜更かしなどは代謝が正常に行われず、体の不調を招く原因になりますので注意しましょう。
体のリズムを考えましょう
昔の日本人は、このような生活リズムができていたのではないでしょうか。
しかし、今は夜遅くまで仕事だったり、パソコン・携帯をさわったり、昼間と夜が逆転されてる方も少なくないと思います。夜遅くに食事をする方も。夜更かし、そして朝寝坊の生活は体内リズムも壊してしまいます。体のリズムに反しての生活は栄養をしっかり消化、吸収できないんです。そのような生活スタイルでは、体内の酵素の無駄づかいになってしまいます。
「わかっていても…」となってしまうんですけど…そんなの無理だよっと言わないで、意識をもつだけでも変わってくると思います。自分の体ですから、5~10年後に大きな悩みになる前に毎日の生活の習慣を少し考えてみましょう!