私たちは常日頃から「何かいいものを摂らなくては…」と考えます。
しかし、そう考えつつも、手軽なファストフードやコンビニやインスタント食品についつい手が伸びてしまいがちです。
「食べたものから身体はつくられる」だからこそ、考えるだけではなくてしっかり行動をしないといけません。
腸の理想な状態
食べたものをしっかりと「消化」「吸収」「排泄」できることが何よりも大切なことです。そして、それらを自分の力だけで行えるということが健康な腸の状態で理想な状態です。
腸の働き
食べ物の中に含まれる有害成分や体内で生まれる毒素の多くは「老廃物」として大腸にいきつきます。
老廃物には食べ物の中に含まれる食品添加物や残留農薬、汚染物質などの体外から侵入するものと、老廃物が長時間体内に留まることによって体の内部で発生するものとがあり、こうしたものは通常は腸の働きにより便と一緒に体外に排出されます。
また、腸は「内なる外」と言われます。腸は体の中にあるものですが、口・鼻・喉・肛門のように外と接し、常に異物にさらされています。
腸は体に必要な栄養を吸収するだけではなくて、老廃物の排出や外から侵入する異物や病原菌などの有害物質を取り込まないようにする力も持っているのです。
腸内細菌の働き
腸内には、100種類以上、数として100兆個以上の腸内細菌が住み着いています。
腸内細菌は食物繊維の一部を端短鎖脂肪酸という物質に変えてエネルギー源を供給したり、外部から侵入した病原菌が腸内で増殖するのを防いだりして人間の健康に役立ってくれています。
ところが、よい働きをする善玉菌ばかりではありません。逆の働きをする悪玉菌も存在します。悪玉菌は偏った食事、ストレス、疲労、運動不足などいろいろな理由で増殖します。
便秘になると
便秘が続くと、老廃物の蓄積から血流の悪化や代謝を悪化させます。
それが、むくみ、冷え、肌荒れ、にきび、体臭の悪化などをまねきます。さらに怖いのは大腸がんのリスクです。
日本人の死亡原因のトップはがんですが、その中でも特に急増してるのが大腸がん。
大腸がんを引き起こす原因として、脂肪、乳製品の過剰摂取、運動不足などの要素が指摘されていますが、便が溜まりやすいS状結腸や直腸などの部分にがんが多いのも事実のようです。(がんの発生部分は約70%が直腸とS状結腸に集中)
「参考資料」日本の最新がん統計まとめ – 国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
腸には体の免疫機能の80%が存在しているため、便秘によって免疫力の低下にもつながります。免疫力の低下は様々な病気の引き金になります。
便秘を防ぎ免疫を上げるためには
実は免疫機能は98%が眠ったままなんです!腸内が善玉菌だらけになってはじめてすべての免疫機能が活性化します!便秘を防ぎ免疫を上げるためには、善玉菌を増やして腸内環境を良くしていくことです。
腸を健康に保ち便秘から解放されれば、病気になりにくく肌もきれいになり体全体が健康になります。
「なぜ便秘になってしまうのか」の答えは、自分の生活を振り返って考えてみましょう。ヒントは冒頭でお話した「食べたものから身体はつくられる」です。