何か新しいことを始めたくなる新年です。2020年初めのテーマは「菌活」にしました。
納豆やヨーグルト、酵素飲料といった発酵食品を積極的に摂取することによって腸内環境を改善する健康法「菌活」は、美容や健康意識が高い女性を中心に大きな支持を集めています。
「菌活」とは?
1月、新しい年の始まりに何か健康習慣を身につけたいという方へ、ぜひおすすめなのが「菌活」です。
菌活とは、食生活において「健康や美容のために良い働きをする菌」を積極的に取り入れる活動のこと。腸内環境を整え、便秘や下痢などを改善するなど様々な効果が期待できることから、健康意識が高い女性を中心に人気を集めています。
発酵と腐敗は同じ!?
「健康や美容のために良い働きをする菌」として、すぐに思い浮かぶのは「ビフィズス菌」や「乳酸菌」でしょう。
これらは人の腸内に存在する腸内細菌であり、一般的に「善玉菌」と呼ばれています。一方、「悪玉菌」と呼ばれているものは、大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などがあります。
細菌のなかには、納豆を作る納豆菌のように人間の生活に有用なものもあれば、人体に侵入してトラブルを引き起こすものもあるのです。そもそも、この「善玉菌」と「悪玉菌」の区別は「人の都合」で行われ、「発酵」と「腐敗」の区別も同様です。どちらも、菌(微生物)の活動という意味では、同じです。
人の都合の良い時(味や消化の向上など)は発酵、人に都合の悪い時(味や安全性の低下など)は腐敗と呼ばれているのです。
偉大なる菌、酵母!
「体に良い菌」は、乳酸菌に代表される善玉の腸内細菌ばかりではありません。酵母やキノコ類などの「真菌類」に属する菌もバランス良く取り入れることがおすすめです。
真菌類とは、一般にキノコ・カビ・酵母と呼ばれる生物の総称です。パンやビールの製造に欠かせない酵母、「菌そのもの」であるキノコやカビも、真菌類に含まれるのです。
そして、これら真菌類には「雄」と「雌」があり、ヒトに近い性質も有しています。なかでも酵母は、科学の進歩に貢献した「偉大なる菌」。酵母を使った細胞周期の遺伝子学的解析による成果は、現代医療(ガン研究など)においても大いに活用されています。
「菌活」で一石二鳥
健康や美容のために今すぐ始めたい「菌活」。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的に摂るのはもちろん、健康食品やサプリメントを利用する場合は、酵母やミネラルをプラスしたものも選択肢の一つです。
野菜などのバランスに加えて、微生物のバランスも考える生活はいかがでしょう。