冷たい飲み物

冷たい飲み物は内臓脂肪を増やしてポッコリお腹の原因に|夏におすすめの飲み物とは?

この記事の監修者

管理栄養士-亀崎智子
管理栄養士
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ
◎ 公式サイト kamegohan.com

冷たい飲み物は内臓脂肪を増やしてポッコリお腹の原因になることがあります。ご存知でしたか?

体の水分が奪われやすい夏は、どうしても冷たい飲み物をガブリと飲んでしまいたくなるものです。しかし、冷たい飲み物は要注意ですよ!

女性の80%が冷えに悩んでいる

「お腹を触ると冷たい」そんなことを感じたことがある人も多いのではないでしょうか?これを感じた時は、お腹=内臓が冷えているという証拠でもあります。

「冷え」と聞くと、冬をイメージする人も多いかもしれません。しかし、現在は真夏でも冷房がしっかりとかかった室内で過ごすという人も多く、1年中冷えを感じているという人も決して少なくはないのです。

そして、この冷えですが、男性よりも女性の方が圧倒的に多いです。女性では約80%、男性では約40%が冷えの自覚があるとも言われています。

筋肉量が少ない女性は冷えやすい?

男性よりも女性の方が冷え性の人が多い理由の1つが筋肉量です。筋肉は体の中で1番熱を生み出してくれる器官であり、伸びたり縮んだりすることで、体全体すみずみに血液を運ぶことで体を温めてくれるのです。

一般的に、女性は男性よりも筋肉量が少ないです。そのため、熱の生成量が少ないのに加えて、血液を循環させる力も小さいため、特に手足などの末端が冷えやすい傾向が強いです。

脂肪は保温効果がある

女性は男性に比べると筋肉量は少ない代わりに、脂肪量は多いです。

自然界でも、熊やリスなど冬眠する動物は冬眠前に脂肪をつけます。また、ペンギンやホッキョクグマなど寒い地域に住んでいる動物も体を守るために、脂肪をたくさん身につけています。

そのため、脂肪=体を温めてくれる。寒さに耐えるサポート。そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。

もちろん、これも間違いではありません。保温効果を持っている脂肪は、体の中でしっかりと熱を産生するとその熱を維持することができるので、温湿布のような役割を果たします。逆に、体の中が冷えてしまうと、その冷えを保温してしまい、冷湿布のような役割になり、体に冷えを感じてしまうのです。そのため、冷えを感じている場合には特に、体の中に冷たいものを入れないように気をつける必要があるのです。

ただし、基本的には、脂肪は温めようとする働きがあります。そのため、内臓に冷えを感じると内臓を守ろうとして脂肪が増えてしまうのです。

冷たい飲み物で血液がドロドロに!?

冷たい飲み物

夏の暑い季節や体を動かした時に汗をかいて、体の水分が失われた時は、こまめに水分を摂ることは大切なことです。

しかし、いつも冷たいジュースや冷たい水をガブ飲みしていると、血液がドロドロになり、ポッコリお腹の原因になってしまうことがあります。

なぜ、血液がドロドロになり、ポッコリお腹の原因になるのかというと…

冷たい飲み物を飲むと、急激に胃が冷やされます。そうすると、胃の周りの毛細血管が収縮して働きが悪くなってしまいます。そして、冷えた内臓を温めようとして、お腹の中の血管に中性脂肪が集まってきます。この脂肪は冷えてしまうと塊りになり、体の中に蓄積されてしまいます。そのため、中性脂肪が増えることで、血液がドロドロになり、血流が悪くなることで、脂肪が代謝されなくなり、蓄積することでお腹ぽっこりに。

血液は、栄養・酸素・熱を体のすみずみまでに運んでくれる役割があります。そのため、血液がドロドロになり、血液循環が悪い状態の時には、血行不良により、ぽっこりお腹以外にもさまざまな不調を引き起こしかねないのです。

冷えた内臓の働きは鈍くなりますので、胃腸の調子が壊れたり、代謝が悪くなることで、風邪をひきやすくなったり、お肌が荒れたり、夏バテを起こしたり…。良い事はありませんね。

体温=血液の温度

でもあるので、約36~37℃です。そのため、実は常温の飲み物は体にとっては、冷たい飲み物になるということは意識しておくとよいでしょう。

内蔵が冷えると代謝も落ちる!?

冷たいビール

脂肪には保温作用がありますので、一度冷えてしまうとなかなか温まりにくいのです。

通常、脂肪は内臓温度を37度前後に保温してますが、ビール等の冷たい物を摂ると、内臓と脂肪の温度が下がってしまいます。内臓温度が1℃下がると基礎代謝は10~12%も落ちてしまうそうです。

代謝が落ちてしまうと、脂肪も燃焼されにくくなってしまいます。そのため、脂肪が蓄積してしまい、痩せにくい体質になってしまうのです。

コンビニや自販機などで簡単に冷たい飲み物が手に入る時代です。それに、清涼飲料水は砂糖が多く入っています。肥満の元になることもありますが、砂糖はさらに体を冷やしてしまう原因のひとつにもなるので、飲みすぎには注意が必要です。

夏におすすめの飲み物

温かい緑茶

常温のお水もおすすめです!それから昔ながらの麦茶もいいです。

麦茶にはミネラルが豊富!

麦茶はミネラルも豊富に含まれています。夏は汗と一緒にミネラルの一種のナトリウムやカリウムも排出されることで、不足しがちです。そのため、水分補給ももちろん大事ですが、不足してしまったナトリウムやカリウムも補給しなくては、脱水症状になってしまうことも…また、体の水分が減ることで、血液がドロドロになり血流も悪くなってしまいやすいです。

また、麦茶の香りに含まれているアルキルピラジンという成分は血流を改善してくれる作用があることも証明されているそうです。

昔ながらの麦茶は、ドロドロ血液をサラサラにしてくれる効果もありながら、水分、ミネラルも補給できるという、優れた飲み物ですね。

また、麦茶には、胃の粘膜を保護してくれる働きもありますが、原材料である大麦には体を冷やす作用もあるのです。そのため、暑い夏といえども、氷をたっぷり入れてキンキンに冷えた麦茶は、胃腸を冷やしすぎてしまい、逆に体に負担をかけてしまう危険性もあるので、冷やした麦茶をがぶ飲みするのは避けたいところですね。こまめに飲んであげることがおすすめです。

また、1年中飲むのではなく、夏の暑い時期に飲むのがおすすめな飲みものではあります。特に、冷えを感じてル場合には、ぬるめもしくは、温かい麦茶にするとよいでしょう。煮出しで作った方が、香り成分の「アルキルピラジン」の活性化するそうです。

生姜を使った飲み物で血流改善も

しょうが茶

生姜を使った飲み物で血流改善!血流改善や身体の冷えをとる効果のある食材と言えば「生姜」です。

生姜は身体を温める作用があるとして漢方の世界でも重宝されています。飲み物にすれば毎日の生活の中で、もっと気軽に摂ることができますよ。

ただし、体を芯から温めたい場合には、加熱もしくは乾燥した生姜を使用してあげることがポイントです。

生の生姜には体を温めてくれるショウガオールがあまり含まれていません。辛み成分であるジンゲロールが加熱もしくは乾燥されることで、ショウガオールに変わるので、飲み物に使用する時にはその点に注意しましょう。

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生姜湯

冷たいものは体に入れすぎない

暑い夏の水分補給はもちろん大切ですが、意外と現在は夏の方が、冷房などにより隠れ冷え性の人が多いです。そのため、暑いからといって、ついつい冷たい飲み物のがぶ飲みしてしまうと夏バテしてしまう場合も。

夏だからこそ、胃腸の働きを落とさないように、意識していきましょう。体の芯を冷やさないように気をつけることで代謝アップをして、ぽっこりお腹も気にならなくなるはずですよ。

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