この記事の監修者
亀崎智子 (かめざき・さとこ)
「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティングコンシェルジュ◎ 公式サイト kamegohan.com
冬になるとまずは、風邪・インフルエンザ対策を!抵抗力がアップしたウイルスに負けない身体作りは必須ですね。
風邪を引きやすい方と引きにくい方がいらっしゃいます。それは毎日の食事であったり生活習慣が大きく関わっています。免疫力が高ければウイルスを撃退できます。
風邪はどうしてひくのか?
風邪の正式名称は、「風邪症候群」と呼ばれています。
鼻や口、喉など空気の通り道が炎症をすることで、体に不調が生じることを指します。この風邪の原因の80~90%はウイルス性といわれています。
そのため、風邪予防のためには、ウイルス負けない体作りをする必要性があるのです。通常、私たちはウイルスや細菌などに囲まれて過ごしています。体調がよい時には、ウイルスや細菌が体の中に入ってきても、免疫細胞によって退治されることで、風邪をひくことはありません。
しかし、体や腸などが疲れてしまっている時には、入ってきたウイルスや細菌に負けてしまい、風邪をひいてしまうのです。
風邪予防のために取り入れたいこと
そこで、風邪の予防策として取り入れたいのが、以下の3本柱なのです。
- バランスの取れた食事
- 良質な睡眠(休養)
- 冷えてない体
風邪予防には腸活!
腸には約70%の免疫細胞が棲みついているといわれています。そのため、腸内環境を整えることが、免疫力アップにも繋がるのです。
毎日の食事に発酵食品を意識して取り入れてあげるとよいでしょう。
また、魚料理は、生活習慣病にも、そして免疫アップにも効果が大きいです。
お食事には、生野菜・温野菜・果物。そして魚料理や天然の物でのお出汁も摂るといった工夫で免疫力アップなお食事を意識していきましょう。
ただし、寒い冬や体の冷えを感じる人は、生野菜の食べ過ぎには気をつけましょう。
「休養」もとても重要
過労や睡眠不足を避け、体力を維持することが大切です。体が疲れて体力が落ちていると、ウイルスが体内に入り込み易くなります。
寝不足は様々な悪さを引き起こしてしまいます。この時期、ウイルスに負けないためにも、ウイルスに付け入られないためにも意識して休息をとるよう心がけましょう。
「なんだか体調がおかしいな」と思ったらすぐに体を休めるようにしてくださいね。
仕事などでどうしても寝る時間が遅くなってしまい、睡眠時間の確保が難しいという場合には、お昼休みなどに、15~30分でよいので、昼寝を取り入れてあげるだけでも、体の疲れ方はきっと変わるはずですよ。
ぜひ、質のよい睡眠を確保できるように工夫してみましょう。
温活も風邪予防におすすめ!
・体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍上がる
このように言われるくらい、体温は免疫力と深く関与しているのです。適度に体を動かしたり、しっかりと湯船につかってお風呂に入ったり、冷たい飲み物・食べ物を過剰摂取しないように気をつけたりすることで、体温が下がるのを抑えてあげるとよいでしょう。
そして、いつでもどこでも気軽に出来る、カテキンパワーでのウイルス対策を。
喉に違和感を感じた時は、緑茶のちょこちょこ飲み
風邪予防の3本柱を実践をしていても、お仕事をされている方や外出をされている時、乾燥からくる喉のカラカラ・イガイガ・・という経験をされたことはないですか?
口や鼻から侵入したウイルスがのどの粘膜に吸着して、悪さすることで、喉の違和感を引き起こします。そんな時、ちょっと意識することで、この喉の違和感を防いでくれるのが、カテキン。
カテキンはこの喉の粘膜にウイルスが吸着してしまうのを防いでくれる働きをしてくれます。そのため、ウイルスから喉を守ってくれるため、お茶のうがいは風邪予防にいい!と言われています。しかし、いつでもどこでもうがいはできません。
そこで喉を殺菌するカテキンの入った緑茶などを飲むことで、喉を常に殺菌できるので、ウイルス・風邪対策にとてもいいのです。
そのため、外出時には、1本マイボトルでお茶を持っていたらいいですね。
ちょこちょこ飲みを20分に1回くらいの頻度で飲んであげるのもおすすめですよ。お茶がない時には、ウイルスを洗い流すという意味で、水を口に含んであげるのもよいでしょう。
お通じのお悩みの方で水分を意識してとられている方は、水もしっかり摂られてくださいね。お茶は利尿作用がありますので、水分をとっているうちにははいりませんよ。
冬にウイルスから身を守って元気にお過ごし頂けますように!
カテキン効果
緑茶から抽出されたポリフェノールはビタミンEの10倍、ビタ ミンCの80倍というすぐれた抗酸化力を持っているそうです。動脈硬化などの生活習慣病を低下させるはたらきやアンチエイジングなどにも期待できます。また体内の毒素を消し、細胞や遺伝子の損傷を防ぐはたらきも。
伊藤園さんが静岡県立大学薬学部との共同研究で、緑茶の『カテキン』がインフルエンザの感染予防に効果があるとの報告もされています。
参照:https://www.itoen.co.jp/company/research/report03/
カテキンが持つ殺菌作用でお茶のちょこちょこ飲みはおすすめですよ。
カフェインの過剰摂取には気をつけよう
風邪予防におすすめの緑茶ではありますが、頻回に飲んでいると気になるのが、カフェインの摂取量です。
そのため、小さなか子どもや妊娠中・授乳中の方は、カフェインの過剰摂取を避けるためにも飲み過ぎには注意が必要です。
緑茶ちょこちょこ飲みで風邪に打ち勝とう
食・睡眠・体温で免疫力をアップさせることはもちろんですが、誰でも簡単にすることが緑茶のちょこちょこ飲み。
ぜひ、ちょっと喉に違和感を感じた時には、まずは1回試してみてはどうでしょうか?