免疫力は、体温と密接な関係があるのをご存知ですか?実は体温が上がると血液の流れがよくなり、免疫力が高まります。
今回は、体温と免疫力の関係と免疫力を高める体温アップの方法をご紹介します。
免疫力を高める体温アップの秘訣!
血液は、私たちの体を構成する何兆もの細胞に栄養と酸素を送り、老廃物を持ち帰る働きを持っています。
その血液の中に免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体中を巡ることで、体内の異物をパトロールしているのです。
つまり、体温が下がると、血流が悪くなり、免疫力も低下します。そして、体内に異物を発見しても素早く退治してくれる白血球をあつめにくくなり、ウイルスに負けて発病しやすくなってしまうのです。
免疫力は、体温が1℃下がるだけでも約30%低下してしまいます。それにより、風邪や様々な病気にかかりやすく治りにくい体になってしまいますが、逆に体温が1℃でも上がるだけで、免疫力は数倍活性するといわれています。
例えば、風邪をひくと発熱して体温が上がります。これは、白血球がウイルスや殺菌と戦うために体温を上げて免疫力を高めているからです。このように、体温と免疫力は切っても切れない関係なのです。
体を冷さずに体を温めることで免疫力は活性化しますので、生活習慣の中で心掛けたい体温アップ健康法をご紹介します!!
白湯を飲む
一日の中で最も体温が下がっている朝には、白湯を飲むとよいでしょう。ゆっくりすするように飲むと、内臓がじんわり温まり、体がポカポカして胃腸の様子も整います。
夜も、寝る前に白湯を飲むことで体が温まるのでオススメです。
ストレス解消してリラックス
ストレスも体温低下の要因の一つ。十分な睡眠、ストレッチや軽い運動、読書や音楽鑑賞など…ご自身に合ったストレス解消法でリラックスを心掛けましょう。
歩いて筋肉を鍛える
筋肉を維持していくためには、日々の生活で適度な負荷をかけ続けることが大切です。筋肉の約7割は下半身にありますので、歩くことで効率良く筋肉を鍛えることができます。
1日に歩く時間は30分程度が理想ですが、15分を2回にわけたり、10分を3回にわけても良いでしょう。例えば、通勤では1駅歩いて電車に乗る、犬の散歩など無理なく続けていくことが大切です。
入浴で体を温める
体温より少し高めの38℃~40℃くらいのぬるめのお湯にじっくりとつかれば、体の芯から温まります。
逆に熱すぎるお湯は、交感神経が活発になり、毛細血管が縮んでしまうので、体の表面は熱く感じても、芯は冷えたままとなってしまいます。体を温めるには、ぬるめのお湯が最適です。
いつもの食事に生姜を摂り入れる
代表的な体を温める食材の「生姜」は、胃腸の血行を良くし、体の中心部を温める働きがあります。
「生姜湯の作り方」
カップにすりおろした生姜とハチミツを入れ、お湯を注ぐだけです。生姜やハチミツの量は、お好みで調節しましょう。
簡単なので是非作ってみてください。
この記事の執筆者管理栄養士亀崎智子 (かめざき・さとこ)「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意。マスターファスティ[…]