寒暖差や気圧の変化で、血圧が変動したり体調がすぐれないと言われる方は少なくないのではないでしょうか。
なぜ季節によって症状が変化するのでしょうか?今回は、気温や気圧と深い関係がある自律神経についてご紹介します。
ここ数年は特に急激な雨や風、暑さ寒さの急激な変動が多いですよね…雨の日や台風の時などに体調がすぐれないという方、ぜひ最後まで読んでみてください。
自律神経のはたらき
自律神経は、自分で動かすことができない神経をいいます。
心臓や胃腸、血管、内分泌腺、汗腺などの体の各気管の働きを調節する神経です。脳から指令を受けず独立して働くことから自律神経とよばれています。
寝ている間も心臓が休みなく働くことや肺で呼吸すること、また、気温が高くなれば汗が出て、寒くなると鳥肌が立つというのも自律神経のおかけです。
独立して働いてる自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。
交感神経の中枢は脊髄で、副交感神経の中枢は脳幹です。通常は、緊張(交感神経)とリラックス(副交感神経)が交互にシーソーのように働いてバランスをとっています。
交感神経
交感神経は活動にかかわる神経であり、エネルギーを消費させる働きを持っています。主に日中の活動時に優位に働いて、心臓の拍動や血圧、体温などを上げ、仕事や勉強、運動などをスムーズに行えるように体の働きを調整しています。交感神経が優位に働いているときには、心の方も気が張った状態になります。
副交感神経
一方の副交感神経が優位のときには、心臓の鼓動は緩やかになり、腸の蠕動運動が活発になって食物の消化が促されます。血管が拡張して血液循環も良くなり、臓器の排泄・分泌能が高まります。気分はのんびりと和み、全身がリラックスモードになります。
この「交感神経」と「副交感神経」のバランスがとても大切なんですね。
気圧と深い関係がある自律神経
■ 高気圧
高気圧とは空気中に酸素がたくさん含まれている状態だそうです。エネルギーを燃やす材料の酸素が豊富にあると、「交感神経」が優位になって体のエネルギーの代謝量を上げます。そのため晴れた日は人は積極的に活動するようになるのだそうです。
■ 低気圧
また、低気圧ではこれと逆の現象が起こり。空気中の酸素が少ないため、「副交感神経」が優位になって、生体のエネルギー消費を抑えます。曇りがちな日や梅雨時に「体が重い」「やる気がでない」「体がだるい…」などの体調が変化するのは、副交感神経の働きで呼吸や脈がゆるやかになるからだそうですよ。
自律神経と体の繋がりはとても深いです。ご自分のお体と向き合って頂くためにも、気候や気圧の変化でご自分の体にどんな影響がでているかを探ってみてください。
「なんとなく体調が悪い…」ではなくて、それは春なのか秋なのか、どういう天気のときに不調が起きるのか。など…ご自分を知ることは大きな病気の予防にもつながります。
最後に
私は喘息を持っていますので、気圧が変化する梅雨や台風の時は気をつけています。その時期は無理をしないで消化のよいものを食べて、睡眠もたっぷりとって乗り切るようにしています。
一時的な気温、気圧の変化で体の自律神経バランスが乱れて体の不調になる場合もあります。自分自身が十分に気をつけてください。自分を知ることが健康への第一歩です。
自律神経は自分で動かすことができない神経をいいます。心臓や胃腸、血管、内分泌腺、汗腺など体の各気管の働きを調節する神経で、脳から指令を受けず独立して働くことから自律神経とよばれています。寝ている間も心臓が休みなく働くことや意識せずに呼吸[…]