毎年梅雨が終わり、夏がやってくると早朝からセミはワシワシワシと鳴き、「この暑さいつまで続くのだろう…?」と少々先が見えないようでため息が出そうですね。でも、季節が変わってまた一気に寒くなっていくのかと思えば、夏を存分に楽しみましょう。
ただ、熱中症には注意ですね。熱中症対策を知っていれば、そんなに怖がらずに大丈夫!過信とは違いますよ。怖さを知って対策を取っていれば怖くないということです。そして汗をかくことも大事ですので汗をかいて身体の代謝を高めましょう。
今回は、夏場にも欠かせないお弁当作りについてです。食中毒に気をつけてお弁当作りを楽しんでいきましょう。
夏場お弁当の食中毒を回避する方法
基本は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」
きちんと手を洗ってから調理し、食材は冷蔵保存、お肉や魚や卵などは中まできちんと火を通してからお弁当に詰めましょう。
おかずが傷む原因は水分。水分が菌を生み増やす
- 熱いうちにお弁当箱に詰めたら、蓋に水分がついてしまったということはありませんか?その水分は菌増殖の原因となります。きちんと冷ましてから詰めましょう。
- ごはんをお弁当箱に詰めたら、すぐに冷蔵庫に入れて冷ますか、またはうちわで扇いで冷ますのもいいですね。
※葉物野菜も要注意です。また、温かいご飯にすぐ海苔を巻いてしまうのも海苔を腐敗させやすいそうです。
おかずとおかずの間に仕切りをつける
仕切り無しで詰めるとその接触面からどんどん傷んでしまいます。バランやカップなどを一枚はさむなどして、それぞれのおかずを触れさせずに詰めるのも予防になります。この時期は葉物などの生野菜は避けましょう。色鮮やかなカップで彩りよくするのもアイデアです。
作り置きのおかずは再度火を通す
作り置きのおかずを使うとき、ハムやちくわなども一度火を通すことをおすすめします。
夏場のおすすめ食材・調味料
梅ぼし、生姜、わさび、酢、醤油、カレー粉などのスパイスも!
梅干しには殺菌・抗菌作用があり、弱った胃腸のはたらきを助ける効果があります 。日の丸弁当もいいですが、その場合、殺菌されるのは梅干の周囲だけ。ご飯を炊く際、炊飯器にお米と一緒に一粒入れ、炊き上がったら混ぜ合わせると、殺菌効果が全体に行き渡ります。
※梅干しの炊き込みご飯、ささ身の梅肉はさみ揚げ、ひじきの梅肉煮、いわしの梅煮など
酢は殺菌・防腐効果に優れています。夏場は特に積極的に取り入れたい調味料です。梅干しと同様、炊飯時にお酢を入れると傷みにくくなります。(米2合に対し大さじ1が目安)
※鶏のさっぱり煮、肉団子甘酢あん、アジの南蛮漬け、夏野菜のピクルスなど
生姜には抗菌作用があります。生姜焼きのように、すりおろして肉と炒めたりなどがおすすめ。
※豚肉の生姜焼き、新生姜の甘酢漬け、牛肉とゴボウのしぐれ煮、鶏もも肉の生姜焼きなど
大葉には強い抗菌・防腐効果があります。香りもいいですね。肉をくるんで焼いたり、野菜を巻いて揚げたり、さまざまなアイデアで楽しんでみてください。独特の香りで食欲も増進されます。
※鶏むね肉の大葉味噌焼き、鶏つくねの大葉巻き、明太子と大葉のささ身焼き、大葉入り玉子焼きなど
カレー粉に含まれるターメリック(ウコン)の中には防腐効果を高めるクルクミンが入っています。いつものおかずにカレー粉をプラスし、カレー風味に仕上げるだけでも効果的です。
※いつものおかずにカレー粉を加えるだけも、魚のソテーにもあいますよね。
その他の食中毒対策
お弁当グッズを利用する
今はお弁当グッズも多いです。蓋を冷凍して保冷機能を持たせたお弁当箱から、お弁当の上に1枚かわいいシートを置くだけで抗菌になる抗菌シートなど。お弁当グッズはアイデア満載です。
保冷材を利用する
ケーキを買うと付いてくる保冷材や、凍らせたミニゼリー、凍らせたペットボトルを一緒にお弁当袋へ入れてあげるのも良いアイデアですね。小さめのペットボトルにお茶など入れて凍らせておき、それをお弁当の上においてあげるなどもいいですね。(ペットボトルを凍らせておくと周りに水滴がでますのでタオルを1枚巻いて)
このようなちょっとした一手間で、毎日のお弁当はより安全になります。食中毒には気をつけてお弁当作りを楽しんでいきましょう。