100年以上前に、「アロイス アルツハイマー」というドイツ人の神経科医が、認知症の症状を克明に記録され世界で初めて報告されました。今は、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の疾患名として確立され日本の認知症の患者の6割以上が、この疾患だと言われています。
早い人は40代からでも始まるアルツハイマー型認知症は、年齢とともになのか、何かきっかけがあるのか、神経的な衰えなのかと、ただ不安になりますね。
今回は、アルツハイマー型認知症の原因とその予備軍に入らないような生活習慣、予防法などをご紹介します。
アルツハイマー型認知症とは
アルツハイマー型認知症とは、脳の中に老廃物がたまることで、脳神経細胞が破壊され脳が萎縮する。その結果、記憶が抜け記憶障害、家族も忘れてしまうということになる脳疾患です。
このアルツハイマー型認知症の予防はあるのでしょうか。
脳に原因物質がたまることで起きてしまいますが、それは「アミロイドβ」というたんぱく質です。このアミロイドβは、脳から出る老廃物で神経細胞を破壊する元凶と言われています。
60歳代の方のアルツハイマー病の方の脳には、この物質が脳の全体にびっしりとたまってる状態になったり、若い方で早い方は40代からたまってこられます。
アルツハイマーの原因は食生活
アミロイドβがたまる方とたまらない方と、アミロイドβを分解できる方と出来ない方がいます。
アルツハイマーの予防法は、実は食生活にあります!ズバリ、メタボにならないための生活習慣なんです。
糖尿病の方は、この認知症を発症してしまう危険性が2倍と言われているそうです。悪さをしてるのは、血糖値だけではありません。もちろん中性脂肪も関係があります。
しかし、直接の原因はインスリンなんです。
すい臓から出るインスリン、血液中の糖を細胞に取りこんでくれるのがインスリンですが、食事を食べ過ぎると・・・
高血糖になれば体が危険になるので大量の血糖を抑える大量のインスリンが分泌されます。大量のインスリンがあふれてしまい、今度は低血糖を起こすことに。今度は低血糖の危険を察知し、「大量のインスリンを分解する酵素」を出します。
その『インスリン分解酵素』が、実は脳から出る老廃物の「アミロイドβ」を分解してくれていたのです。
インスリンの分解が必要になれば、脳の老廃物の分解ができなくなってきて、脳の老廃物が脳にべったりつくことに…人間の体は、いろんな修復機能がありますが、怖い原因にもなります。
つまり、アルツハイマー認知症を予防するには食生活の改善が必要です。
インスリンが多く分泌される時
■ 運動不足(筋肉で血糖を下げてくれているので運動不足だと血糖があがりインスリンが増える)
■ 炭水化物の重ね食い
アルツハイマーの原因になっているアミロイドβは、早い方で40代から脳にたまるそうです。ちょうど中年太りが始まるころです。40歳は「体の中の酵素が激減」する時です。この頃から何かしら昔は何食べても太らなかったのに…という方も体型に変化が起きてくる年齢です。
体内の酵素の働きが弱くなってくる時なので、40代から食生活を見直すことがとても大切です。
軽度認知症から「健康」に戻れることが出来る
人は「食事の嗜好」や「食べ慣れた食べ方」などがあり、食事を制限するという事に大変なストレスが起こります。子供の頃からの「食に対しての意識、理解」は、将来自分自身を助けてくれます。
認知症は急に起こるのではなく、ゆっくりと脳の機能が低下していきます。暴飲、暴食、炭水化物の重ね食いが一回、二回で脳に老廃物がたまるわけではありません。長い年月が、体を変えていきます。
健康 → 軽度認知障害 → 認知症
軽度認知障害になれば、5年後に認知症が発症すると言われています。
料理、昼寝、運動からなる体の働き
大分県のある取り組みがありました。18人中16人の方が、軽度認知障害から「健康」に戻れたんです。すぐに忘れてしまう「記憶能力」が正常に戻れたのです。
週に一度の集まりで、「何かをされて」3年後に回復になりました。何をされたのでしょう。
それは、料理、昼寝、運動です。
■ 料理:創造力を高める性質、献立、下ごしらえ、材料も全部自分たちで決めて行います。創意工夫の活性化
■ 昼寝:30分以内の昼寝は脳の活性化
■ 運動:ラジオ体操、段差の上り下りなどの酸素運動で脳の活性化
軽いジョギングなどの有酸素運動をすることで、「IGF 1」という物質が肝臓で作られます。これは、脳の神経細胞を成長させる物質で、アルツハイマーで主に障害をうける「海馬(脳の中の機能)」が活性化されます。
アルツハイマーの予防は、特別なことではなかったです。
若返るためには、いつもきれいでいるためには、いつも新しいことに挑戦する気持ち、健康で前向きな心、適度な運動、そしてバランスのよい食生活です。年齢とともに体に不安がある方、若い方も「健康」に戻れます。心がけていきましょう。